2018年2月の撮影まとめ

山中湖の御神渡りとダイヤモンド富士

富士山写真家 オイです。

2月の撮影まとめです。

2018年も早くも1/6が終わりました。

歳を取ると時間の経過がどんどん早くなっていくんですよね。

しかしそれはすなわち、「新しいチャレンジ」をしていない証でもあります。

一つのことを長く続けることの難しさもある反面、その枠組の中でも常に新しいエッセンスは取り入れていく必要がありますね。


おかげさまで2018年版カレンダーは多数の方に購入していただきましたが、その販売を終えたところで、少し燃え尽きたような感覚もありました。

時代の流れが異様に早い昨今、自分は変わっていなくても、環境の変化で相対的な自分の位置は勝手に変わってきてしまいます。

だから常に進化が求められるのですよね。

環境や状況の変化を考え、いろいろと選択肢を模索していましたが、ある程度行き先が定まってきました。

とにもかくにも、動いてみないといけないなと痛感。

今年もこれからいろいろなチャレンジがあるでしょう。

ドローンなんかも飛ばしてみたいし。

ブログをたくさん書く時期もおそらく出てくると思います。

未来は予測できないので、個人的には目標を立てるということが好きではないのです。

できることは、今日を精一杯に生きることだけですよ。


というわけで、少し前置きが長くなりましたが、撮影まとめに入ります。

2月という月は、撮影チャンスやテーマがあまり多くない月ではあります。

今年もあまり多くは撮影に出ませんでした。
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撮影した写真たち
2月1日撮影
本栖湖より望む富士山と笠雲
こちらは、1月最終日の「皆既月食」撮影の続きです。

月食が終わる頃には日付が変わり、朝まで本栖湖に滞在しました。

朝は朝焼けなども期待しましたが、雲が多くなり富士山が隠れたので撤収しました。
(帰った後、笠雲がけっこう良くなったりしました。)

2月3日撮影
三ツ峠山より望む樹氷と富士山と雲海
三ツ峠山より望む樹氷と富士山と雲海
雪景色+樹氷の絶景を求めて、気合の登山へ。

冬は登山回数が減り体力が弱っている上、この寒さなのでかなりしんどい山行となります。

土曜日ということもあり多くの富士山カメラマンが集結しましたが、富士山に変な雲が着いてしまい、いまひとつでした。

雲海ももう少し高く出るのが理想ですね。

ちなみにこの登山に向かう前、駐車場でSDカードを収納したケースを紛失。

その4日後、ダメ元で探しにきたところ、雪の中に埋もれているのを発見しました…
2月6日撮影
氷結した山中湖より望む富士山(紅富士)
「雲と富士山」が好きな者としては、快晴はちょっと面白くない。
しかしたまには冬らしい景色を撮ろうと、山中湖へ。

今年は冬の寒さが強く、山中湖が2006年以来、全面結氷するとかしないとか騒がれていました。
2006年のときも22年ぶりだったそうですから、珍しいことのようです。
結局、全面は凍らなかったようですが。

正直、他の方の写真を見ると「氷と富士山」を撮るチャンスが多々あったようですが、そのチャンスを逃しました。
毎日のように山中湖に通っていれば撮れたのでしょうが、寒さに萎縮してちょっと家に居すぎました。

氷結した山中湖より望む富士山
この日ようやく「氷と富士山」の撮影はできましたが、日々氷の様子は変わっていくので、ベストな状態を撮るには日々の観察・情報収集が必要になりそうです。

今まであまり狙っていなかった被写体なので、今年は勉強になりました。

ただ、寒さが厳しくないと、綺麗に凍らないのでしょうね。

2月10日撮影
朝霧高原より望む笠雲と富士山
この日は夜中から綺麗な吊るし雲が出現。

朝は朝焼けに染まるかもしれない!と期待して慌てて西側の朝霧高原まで走りました。

ところが思ったほど染まらず、逆に山中湖方面からのほうが、迫力ある吊るし雲が撮れたようです。
ライブカメラを見てガッカリ。
笠雲・吊し雲は、なんとなく出現は予測できても、「どこから見るのが綺麗か」までは全くの予想不能です。

出たとこ勝負ですね。

朝霧高原より望む富士山と吊し雲
ダイヤモンド富士のポイントに移動して待とうかと思ったのですが、それよりライブカメラに映る山中湖方面が気になってしまい。

軽く数カット撮影すると、ダイヤモンド富士を待たぬうちに山中湖方面へ急いで戻ることにしました。
山中湖より望む富士山と吊し雲
そして山中湖に移動して撮影したこの一枚は、気に入っています。

もっと早い時間のほうが形が綺麗でしたが、これだけでも撮れて良かったところ。
この後は笠雲が大きく発達し、「どの角度から撮ろうか?」と山中湖~河口湖あたりを右往左往。
富士吉田市より望む富士山と笠雲
笠雲が出た時は、場所を変えていろいろなバリエーションを撮るか、同じ場所からひたすら変化を見守るか、いつも迷います。
どちらが吉と出るかは本当に運任せ。

最近はチャンスロスを覚悟でかなり動き回ることが多いです。

結局最後は、自宅近くの富士吉田市にて。

笠雲が頭に張り付いてきたのでここで終了して帰宅してしまいましたが、この後、笠雲が3重になり、巨大化してインスタ映えしそうな感じになっていました。

個人的には、頭に張り付いてる笠雲はあまり好みではないですが。
インスタ映えを狙うか、自分の好きな写真だけを撮るかの選択です。

2月11日撮影
三つ峠より望む富士山と雲海と笠雲

吊し雲・笠雲祭りだった前日、夜は雪となり、この日は再び「樹氷と富士山」の狙い目となりました。

ところが峠まで上がっても全く雪がなく、思ったより暖かい雨となってしまったようで。

ガッカリして帰ろうかとも思いましたが、「雲海だけでも撮れれば」とチャレンジ。

深く積もった雪道を歩いて、汗だくでポイントに着くとこの景色。

もうちょっと富士山がスッキリすると良かったですね。
三つ峠より望む富士山と笠雲と雲海
待ってみても富士山がスッキリすることはありませんでしたが、雲の変化は面白かったです。


この日の夕方、簡単な「写真教室」ということで知り合いに連れられ山中湖へ。

カメラを持たずに山中湖へ入りましたが、ダイヤモンド富士が見事で、かなり後悔してしまいました。
カメラさえ持ってくれば…
しかし、この日知人と一緒にいなければ、一人では山中湖に来ることもなかったと思ったので。

すっかり「灯台下暗し」になっている家の近くの絶景を再認識させてくれ、感謝しています。

2月12日撮影
山中湖の御神渡りとダイヤモンド富士
ということで、その翌日、ダイヤモンド富士を撮りに来てしまいました。

前日に来ていなければ、この日もきっと撮影には来なかったでしょう。

ただのダイヤモンド富士では面白くないと思い、前景に「御神渡り」っぽい氷塊を見つけたのでこれを題材に。

ベストなダイヤモンド富士の位置とは違いましたが、結果的にはここでの撮影は正解。

諏訪湖の「御神渡り」がテレビのニュースでも良く取り上げられていたことから、この写真は比較的話題になりました。

また、「逆光時、ゴーストを消す処理」を考えた撮影を、ダイヤモンド富士では初めて実施しました。
失敗して完璧ではないのですが、無駄なゴーストは低減した撮影ができました。

結氷した山中湖より望むダイヤモンド富士
また、上記のポイントで「自動撮影」にしながら、もう1台のカメラは別の場所で撮影してました。

チャンスが短いダイヤモンド富士でも、機材を上手く使えば2箇所で撮れます!
こんなことをやったのは千葉でのダイヤモンド富士以来でした。

2月18日撮影
精進湖より望む天の川と富士山とボート
天の川シーズン到来!ということは、SNSを見ていて気付きました。
自分の意識の低さに反省しております。

元々、星空の撮影はあまり好きではありませんでした。
なぜなら、感度を上げなければならず、画像が荒れるからです。
そういう固定観念に縛られていました。

しかし画像処理によりノイズが低減できたり、編集のテクニック次第ではいろいろな表現ができると最近になって気付いてきた次第でありまして。
このあたりの処理については、大学生などの若い世代や、先駆者たちのテクニックは素晴らしいものがあります。
写真はもはや、撮るまでより、撮った後の処理が勝負になってくる時代に突入しています。

私は当初から「被写体そのものを大事にする」というスタンスだったのですが、ここにきてもう少し幅を広げたいと思っているところです。

「作り上げた美しさ」にも意味合いがあると。もはや思想の話になってきます。

どこまで本腰を入れるかですが、今シーズンは「ノイズレスで繊細で美しい星空」が表現できたらいいなぁと思っています。

2月18日撮影
田貫湖より望むご来光
上記天の川の撮影を終えると、日の出は田貫湖で迎えます。

朝には雲が湧いて、やや薄曇りの中でのご来光でした。

2月23日撮影
河口湖冬花火と富士山
「2・2・3」で富士山の日。

この日はやや雲が多く、あまりスッキリと富士山が見える日ではありませんでした。

冬場は毎週土日に開催されている河口湖冬花火も、この日が最終日でちょっと名残惜しい。

夕方に雲が減ったものの、日が沈むと富士山は靄に隠れてしまい、「ほんのうっすら」しか見えない状態になってしまいました。

そして相変わらず、冬の富士五湖は寒いです。

2月24日撮影
田貫湖より望む夜明けの天の川と富士山
前夜撮影から一旦帰って翌朝となるとけっこうバタバタ忙しくなります。
車中泊でずっと外にいるほうが、逆に疲れないかもしれませんね。

せっかく天気も良かったので、天の川を狙って田貫湖へ。

濃い部分と富士山を写すには北側へ回ったほうが良いのですが、西側からも富士山をまたぐアーチのように撮ることができます。
こういう撮り方があると知ったのは本当にここ数年くらいで、最近ですね。

しかし富士山の上の部分はかなり薄い!ので撮影難易度は高いです。

初めての狙いでしたが、ひとまず形になって良かったです。

2月28日撮影
河口湖より望む富士山(紅富士)と逆さ富士
2月最終日の撮影は、”コンビニのついでに”ということで。

朝目覚めると、思ったより天気が良くて富士山もしっかり見えている。

「そういえば今日はコンビニに行く用事があったなぁ」と思い、コンビニから少し足を伸ばして河口湖へ。

この絶景、家から20分。

ちょっと寒さに耐える必要はありますが、やはり山麓生活は素敵なものと感じました。

時間と労力を掛けなくても絶景に出会える。
この利点を、もっともっと積極的に使っていかなければいけないな、と思いまいた。


まとめ

あまり多くは撮影に出てない気もしましたが、振り返ってみればそこそこは撮っていました。

しかしやはり冬は難しい。行動範囲が狭くなります。

また、家の近くに「富士五湖」という最強の撮影スポットがあると、わざわざ東京の夜景や伊豆に行くという選択肢が限りなく狭くなってしまいます…

ただ、たまには変化をつけたいので、また次の冬には遠出もしたいな、と思いました。

せっかく近所で開催されている冬花火も、今年は天気と月明かりのタイミングがあまり良くなかったです。

一方、山中湖の結氷が見事だったのにも関わらず、撮りきれなかったのは勿体無かったです。

また、なんとなくタイミングが合わず山中湖のダイヤモンド富士もほとんど撮影しませんでした。


3月からはいよいよ暖かくなり、雲海や朝焼けのチャンスも一気に増えます。

楽しみな季節がやってきます。

自然が多いところに住んでいるので、季節をより身近に感じられるのは素晴らしいですね。

この春も良き光景に出会いたいです。


それでは、富士山写真家 オイでした。
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