冬の絶景!山中湖で”ダイヤモンド富士”を撮影する方法
こんにちは、富士山写真家 オイです。
冬の撮影シーズンも到来ということで、
今回は「山中湖のダイヤモンド富士」にテーマを絞ってお話しようと思います。
山中湖のダイヤモンド富士といえば、もっともメジャーなダイヤモンド富士の一つです。
山中湖は富士山から見て西側(正確には北西側)にあり、
太陽が西の空に沈んでいく夕方に「沈むダイヤモンド富士」を見ることができます。
目の前に大きく見える富士山は存在感抜群で、山中湖はアクセスも良い場所です。
また、冬の長い期間に渡って観測できるため、撮影チャンスが多いのが特徴。
そして、太陽の輝きを水面に映すことができるので、美しさは倍増します。
条件が良ければ逆さ富士が見られ、”ダブルダイヤモンド富士”となります。
山中湖でダイヤモンド富士が見られる時期は秋~冬の長い期間に渡ります。
具体的湖畔で観測できる日は、”前半戦”が10月21日頃から始まり、11月15日頃で一旦終了。
年が明けて”後半戦”が1月27日頃~2月20日頃となります。
(12月頃は、花の都公園付近で見られます)
前半戦はまだ湖面の凍結はない時期ですが、後半戦は凍結したり、その上に雪が積もったりしていることが多いでしょう。
よって、逆さ富士や湖面の煌めきが狙えるのは前半の10月~11月。
(年によって氷結の状態は異なります)
一方で、その時期はまだ富士山の雪が少ないことも多く、
逆光とはいえ雪の少ない富士山は少々見劣りするとも言えます。
1~2月の後半戦のほうが富士山そのものも立派に見えるだけでなく、
晴天率が高く、また空気が澄んでいて撮影条件としては適しています。
太陽の沈む(昇る)方角は毎日少しずつ変化するため、
ダイヤモンド富士が見られる場所は、毎日少しずつずれていきます。
山中湖湖畔では、時期によって端から端まで、全域で観測のチャンスがあります。
ダイヤモンド富士が見られる場所は毎日少しずつ異なります。
また、毎年同じ日にはほぼ同じ場所で見られるという特性がありますが、
うるう年で調整されるズレがあるために、ピッタリ同じとは限りません。
大まかな流れとしては、10月に山中湖東側の旭丘方向からはじまり、
平野地区、ママの森、長池、大池と徐々に観測場所は西側に移動します。
後半戦は1月末からこれを逆順に辿ってきます。
富士山までを直線で結ぶと、平野地区の北側のあたりとママの森付近は一直線上となり、
どちらも同じ時期に重なります。前景が開けているか、丘が入るかの違いです。
いずれにしても、山中湖の湖畔からは富士山がよく見えます。
山中湖に関しては定番かつメジャーポイントであることから、
撮影場所の情報が以前からインターネットでも出ていましたが、
このたび私はアプリの開発に成功しました。
自分の中の「あったらいいな」を形にしたいと思い、実現したものです。
Googleマップを使用したWebアプリで、
インターネット接続さえあればPC/スマートフォンですぐに使用可能です。
示す位置はうるう年も考慮されており、正確です。
簡単な操作でいつでもどこでも、一発でポイントを表示できるアプリは他にないでしょう。
我ながら便利なものができたと思って使っています。
※有料化を検討中なのですが、山中湖エリアは無料開放しようと思っています。
せっかく作ったので、じゃんじゃん使っていただけると嬉しいです。
上記の機能は地図機能を持った「ふじともマップ」の一機能として追加し、「Dナビ」と名付けました。
当サイトの「ふじともマップ」にアクセスし、下部にある「Dナビ」から操作できます。
【ふじともマップ】
http://fujisantotomoni.jp/app/map/
操作方法はいたって簡単。
①エリア「山中湖」を指定(最初から指定されています)
②観測したい日付を入力(現在の日付が入力されています)
③ボタンを押して実行
これでダイヤモンド富士がど真ん中で観測できる地点が黄色いラインで表示されます。
ライン上であればほぼズレなくど真ん中に太陽が落ちてくる計算になっています。
書いたとおり、山中湖から見られるのは太陽が沈むときの夕日のダイヤモンド富士です。
しかし、ダイヤモンド富士となるのはおよそ日の入りの1時間前となるので注意しましょう。
夕日だと思って油断していると慌てることになります。
具体的には早くてなんと15時半頃(11月・大池)、遅くとも16時半過ぎ(2月・旭丘)です。
詳細な時刻は、当サイトの撮影カレンダーに記載してありますので参考にしてください。
【富士山撮影カレンダー】
http://fujisantotomoni.jp/calendar/
山中湖からは富士山が近いため、山頂を「見上げる」形となります。
そのため、まだ太陽高度が高いうちにダイヤモンド富士のタイミングが訪れます。
山中湖で撮影の際は、駐車場所に気を付けてください。
(バス等を利用の場合は、問題ないです。)
近年は撮影人気も加熱しており、多くのカメラマンが訪れます。
路上駐車は厳禁。期間中はパトカーが巡回している場合があり、
とくに白線をはみ出して駐車している車は注意を受けたり取り締まりの対象となります。
ダイヤモンド富士が見られる場所は日々違うため、
駐車スペースが近くにない箇所もあります。
必ず早めの到着をして、確実に駐車できる場所に駐車してから撮影に向かいましょう。
山中湖は標高が1000m近くにもなる高原で、とくに冬場の冷え込みが厳しいところです。
真冬の朝はマイナス15℃になることも珍しくなく、日中でも氷点下になりえます。
特に、ダイヤモンド富士の瞬間を過ぎると、そこはとたんに「日陰」となります。
太陽が沈んだあとは一気に冷え込みますので、それを見越した防寒対策をしましょう。
山中湖のシンボルでもある白鳥を前景にしての撮影も面白いです。
ダイヤモンド富士のタイミングで思い通りにポージングしてくれるとは限りませんが、
面白いショットが撮れることもあるでしょう。
カメラマンが多く集まることを逆手に取って、カメラマンを前景にした写真を撮るのも面白いです。
逆光なので綺麗にシルエットになってくれます。
良いポジションが撮れなかった場合は、こういった作戦に変更するのもありかと思います。
また、場所取りでのトラブルを起こさないよう譲り合いの気持ちで撮影しましょう。
湖でのダイヤモンド富士と言えば、湖面に逆さ富士を映した「ダブルダイヤモンド富士」が魅力。
しかし山中湖で夕方に逆さ富士を望めることは稀だと思われます。
日が出るまでは風が出づらいため、朝には逆さ富士が望みやすいですが、
夕方は日中に空気が温められた影響もあり、大抵の場合は波が出ています。
運良く「ダブルダイヤモンド富士」を撮れる可能性もあるとは思いますが、
いくつか考えられる方法としては、水たまり、氷の割れ目、浅瀬などを狙うと
ピタリと止まった逆さ富士を撮ることができるかもしれません。
山中湖ダイヤモンド富士の記事はいかがだったでしょうか。
山中湖は観光地としてもある程度整備されていますし、村でもイベントとして盛り上げようとしています。
このようなメジャーな撮影地・テーマについては
どんどん紹介し、「みんなで楽しむ」ことも素晴らしきことと思います。
私がこのような紹介記事を書いているのは、
自分が今までに培ってきたノウハウを、どうせなら書き留め、共有しようという気持ちからです。
(私だっていつ忘れてしまうかわからないので)
得たものは形にして残し、後に繋がっていけば良いと思っています。
ご意見や、わからないことがあればお気軽にメールなどでご連絡ください^^
【富士山撮影ポイント 山中湖】
http://fujisantotomoni.jp/spot/山中湖
【山中湖観光情報 ダイヤモンド富士ウィークス】
http://yamanakako.info/event/diamondfuji.php
【富士山撮影カレンダー】
http://fujisantotomoni.jp/calendar/
【ふじともマップ】
http://fujisantotomoni.jp/app/map/
冬の撮影シーズンも到来ということで、
今回は「山中湖のダイヤモンド富士」にテーマを絞ってお話しようと思います。
山中湖のダイヤモンド富士といえば、もっともメジャーなダイヤモンド富士の一つです。
山中湖は富士山から見て西側(正確には北西側)にあり、
太陽が西の空に沈んでいく夕方に「沈むダイヤモンド富士」を見ることができます。
目の前に大きく見える富士山は存在感抜群で、山中湖はアクセスも良い場所です。
また、冬の長い期間に渡って観測できるため、撮影チャンスが多いのが特徴。
そして、太陽の輝きを水面に映すことができるので、美しさは倍増します。
条件が良ければ逆さ富士が見られ、”ダブルダイヤモンド富士”となります。
見られる時期は
山中湖でダイヤモンド富士が見られる時期は秋~冬の長い期間に渡ります。
具体的湖畔で観測できる日は、”前半戦”が10月21日頃から始まり、11月15日頃で一旦終了。
年が明けて”後半戦”が1月27日頃~2月20日頃となります。
(12月頃は、花の都公園付近で見られます)
前半戦はまだ湖面の凍結はない時期ですが、後半戦は凍結したり、その上に雪が積もったりしていることが多いでしょう。
よって、逆さ富士や湖面の煌めきが狙えるのは前半の10月~11月。
(年によって氷結の状態は異なります)
一方で、その時期はまだ富士山の雪が少ないことも多く、
逆光とはいえ雪の少ない富士山は少々見劣りするとも言えます。
1~2月の後半戦のほうが富士山そのものも立派に見えるだけでなく、
晴天率が高く、また空気が澄んでいて撮影条件としては適しています。
太陽の沈む(昇る)方角は毎日少しずつ変化するため、
ダイヤモンド富士が見られる場所は、毎日少しずつずれていきます。
見られる場所は
山中湖湖畔では、時期によって端から端まで、全域で観測のチャンスがあります。
ダイヤモンド富士が見られる場所は毎日少しずつ異なります。
また、毎年同じ日にはほぼ同じ場所で見られるという特性がありますが、
うるう年で調整されるズレがあるために、ピッタリ同じとは限りません。
大まかな流れとしては、10月に山中湖東側の旭丘方向からはじまり、
平野地区、ママの森、長池、大池と徐々に観測場所は西側に移動します。
後半戦は1月末からこれを逆順に辿ってきます。
富士山までを直線で結ぶと、平野地区の北側のあたりとママの森付近は一直線上となり、
どちらも同じ時期に重なります。前景が開けているか、丘が入るかの違いです。
いずれにしても、山中湖の湖畔からは富士山がよく見えます。
撮影場所がわかるアプリを開発
山中湖に関しては定番かつメジャーポイントであることから、
撮影場所の情報が以前からインターネットでも出ていましたが、
このたび私はアプリの開発に成功しました。
自分の中の「あったらいいな」を形にしたいと思い、実現したものです。
Googleマップを使用したWebアプリで、
インターネット接続さえあればPC/スマートフォンですぐに使用可能です。
示す位置はうるう年も考慮されており、正確です。
簡単な操作でいつでもどこでも、一発でポイントを表示できるアプリは他にないでしょう。
我ながら便利なものができたと思って使っています。
※有料化を検討中なのですが、山中湖エリアは無料開放しようと思っています。
せっかく作ったので、じゃんじゃん使っていただけると嬉しいです。
アプリの使い方
上記の機能は地図機能を持った「ふじともマップ」の一機能として追加し、「Dナビ」と名付けました。
当サイトの「ふじともマップ」にアクセスし、下部にある「Dナビ」から操作できます。
【ふじともマップ】
http://fujisantotomoni.jp/app/map/
操作方法はいたって簡単。
①エリア「山中湖」を指定(最初から指定されています)
②観測したい日付を入力(現在の日付が入力されています)
③ボタンを押して実行
これでダイヤモンド富士がど真ん中で観測できる地点が黄色いラインで表示されます。
ライン上であればほぼズレなくど真ん中に太陽が落ちてくる計算になっています。
撮影時刻
書いたとおり、山中湖から見られるのは太陽が沈むときの夕日のダイヤモンド富士です。
しかし、ダイヤモンド富士となるのはおよそ日の入りの1時間前となるので注意しましょう。
夕日だと思って油断していると慌てることになります。
具体的には早くてなんと15時半頃(11月・大池)、遅くとも16時半過ぎ(2月・旭丘)です。
詳細な時刻は、当サイトの撮影カレンダーに記載してありますので参考にしてください。
【富士山撮影カレンダー】
http://fujisantotomoni.jp/calendar/
山中湖からは富士山が近いため、山頂を「見上げる」形となります。
そのため、まだ太陽高度が高いうちにダイヤモンド富士のタイミングが訪れます。
駐車場
山中湖で撮影の際は、駐車場所に気を付けてください。
(バス等を利用の場合は、問題ないです。)
近年は撮影人気も加熱しており、多くのカメラマンが訪れます。
路上駐車は厳禁。期間中はパトカーが巡回している場合があり、
とくに白線をはみ出して駐車している車は注意を受けたり取り締まりの対象となります。
ダイヤモンド富士が見られる場所は日々違うため、
駐車スペースが近くにない箇所もあります。
必ず早めの到着をして、確実に駐車できる場所に駐車してから撮影に向かいましょう。
寒さ対策
山中湖は標高が1000m近くにもなる高原で、とくに冬場の冷え込みが厳しいところです。
真冬の朝はマイナス15℃になることも珍しくなく、日中でも氷点下になりえます。
特に、ダイヤモンド富士の瞬間を過ぎると、そこはとたんに「日陰」となります。
太陽が沈んだあとは一気に冷え込みますので、それを見越した防寒対策をしましょう。
白鳥と一緒に
山中湖のシンボルでもある白鳥を前景にしての撮影も面白いです。
ダイヤモンド富士のタイミングで思い通りにポージングしてくれるとは限りませんが、
面白いショットが撮れることもあるでしょう。
カメラマンを入れるのも一興
カメラマンが多く集まることを逆手に取って、カメラマンを前景にした写真を撮るのも面白いです。
逆光なので綺麗にシルエットになってくれます。
良いポジションが撮れなかった場合は、こういった作戦に変更するのもありかと思います。
また、場所取りでのトラブルを起こさないよう譲り合いの気持ちで撮影しましょう。
逆さ富士は難しい?
湖でのダイヤモンド富士と言えば、湖面に逆さ富士を映した「ダブルダイヤモンド富士」が魅力。
しかし山中湖で夕方に逆さ富士を望めることは稀だと思われます。
日が出るまでは風が出づらいため、朝には逆さ富士が望みやすいですが、
夕方は日中に空気が温められた影響もあり、大抵の場合は波が出ています。
運良く「ダブルダイヤモンド富士」を撮れる可能性もあるとは思いますが、
いくつか考えられる方法としては、水たまり、氷の割れ目、浅瀬などを狙うと
ピタリと止まった逆さ富士を撮ることができるかもしれません。
おわりに
山中湖ダイヤモンド富士の記事はいかがだったでしょうか。
山中湖は観光地としてもある程度整備されていますし、村でもイベントとして盛り上げようとしています。
このようなメジャーな撮影地・テーマについては
どんどん紹介し、「みんなで楽しむ」ことも素晴らしきことと思います。
私がこのような紹介記事を書いているのは、
自分が今までに培ってきたノウハウを、どうせなら書き留め、共有しようという気持ちからです。
(私だっていつ忘れてしまうかわからないので)
得たものは形にして残し、後に繋がっていけば良いと思っています。
ご意見や、わからないことがあればお気軽にメールなどでご連絡ください^^
関連リンク
【富士山撮影ポイント 山中湖】
http://fujisantotomoni.jp/spot/山中湖
【山中湖観光情報 ダイヤモンド富士ウィークス】
http://yamanakako.info/event/diamondfuji.php
【富士山撮影カレンダー】
http://fujisantotomoni.jp/calendar/
【ふじともマップ】
http://fujisantotomoni.jp/app/map/
Posted at 2016.01.28
Updated at 2016.01.28