富士山にもっとも雪が多いのは4月?1年分の富士山まとめ

こんにちは、富士山写真家 オイです。

今回は意外かもしれない?富士山の事実をお伝えしましょう。

撮影の参考にしてみてください^^
富士山の雪の量(1月~4月)
富士山の雪の量(5月~8月)
富士山の雪の量(9月~12月)

こうして12ヶ月の写真をまとめてご覧いただくのが、一番単純明快ですね。

私が富士山を追いかけ始めて5年ほどになりますが、数々の撮影シーンの中から、その月の特徴を表した写真を選びました。


最も雪が多く乗っているのは4月。

平地ではすっかり暑くなってくる6月にもまだ雪が残ります。

富士山の登山シーズンが7~9月であることも、頷けます。



その年や日によって様子は大きく変わってきますが、毎年観察しているとある程度の特徴は見えてきます。

せっかくですので、1ヶ月ずつ解説してみたいと思います。

1月の富士山
1月の富士山(本栖湖より撮影)

1月の富士山は、いわゆる定番の姿と言えるでしょう。
晴天率も高く、この時期に撮影される富士山の写真も多いかもしれませんね。

ただし年間の中では雪が多いほうではなく、山肌には黒い”地肌”の部分が見えているのが普通です。

「暖冬」と言われるような気温の高い冬や、雨や雪の日が少ない場合、非常に雪が少ないこともあります。
年により差が出るのが1月の富士山かもしれません。


2月の富士山
2月の富士山(田子の浦みなと公園より撮影)

2月の富士山は、1月に比べて確実に雪が多くなります。
最も寒い季節ですので、雪が溶けてなくなるということはありません。

しかし風が強い季節でもあるので、降った雪が強風に飛ばされて少し薄くなることもあります。

基本的には森林限界を超えたところは真っ白で、日によって「厚化粧」と言えるようなコッテリした雪の乗り方もします。


3月の富士山
3月の富士山(朝霧高原より撮影)

3月の富士山は、2月に比べてさらにコッテリとした印象になります。
気温も上がってきて、雪も水分を多く含んだ重い雪が降るようになります。
よって、積もる雪はどっしりとして飛ばされにくく、安定するイメージです。

気温的には5合目あたりでも氷点下が続き、雪解けはまだまだ先となります。

しっかり雪が乗った白い富士山を撮るなら、3月がベストかもしれません。


4月の富士山
4月の富士山(葛城山より撮影)

いよいよ目に見えて変化が感じられるのが4月です。
4月に富士山に降る雪はさらに湿度を増し、ベッタリとした印象です。

雨の翌日などは、隙間なく真っ白に塗りつぶされた富士山が見られるかもしれません。
年によっては雪が少ない場合もあるようですが、
たいていは4月の富士山が最も雪が乗っているように見えます。
4月の富士山(河口湖より撮影)


5月の富士山
5月の富士山(富士吉田市農村公園より撮影)

いよいよ雪が溶け出すのが5月です。
富士山は言わずと知れた日本一の山で、その標高の分だけ気温が低くなります。
麓では暑さも感じる初夏ですが、山頂付近はまだまだ雪山のまま。

5合目あたりではいよいよ雪も無くなってきて、冠雪の模様にも明らかな変化が見られます。

5月頃は気温的に微妙な時期で、雨が降れば、雨と雪の境目(0℃)がどこかに現れるでしょう。

この時期は、山頂付近がプラスの気温になることは少なく、降れば雪になるのが普通。
そのため山頂部分の積雪量は、4月より多くなります。

暖かくなってきたからといって、間違ってもこの時期に富士山に登ってはいけません。
完全な雪山ですので、死亡事故も多いです。

中腹のほうでは雨になることもあり、下の方から徐々に雪を溶かしていきます。
少し寒い日であれば、中腹にも新雪が降り積もることもあります。
5月の富士山(甘利山より撮影)


6月の富士山
6月の富士山(櫛形山より撮影)

6月は一気に雪解けが進む時期となります。
基本的には、雨が降れば富士山でも雨。
気温も高くなっていき、5月に残っていた雪もどんどん溶けていきます。

そもそも、梅雨の時期になるため富士山が見える日は少なく、
どんどんと降る雨が雪を溶かしていきます。

雪は富士山の山肌の「溝」になった部分に多く残っており、
それが筋状の模様になったりして浮かび上がってきます。

また、ときどき山頂気温が氷点下になり
山頂部分のみ新雪が降って白くなることがあります。
これが6月らしい珍しい富士山の狙い目かもしれませんね。
6月の富士山(国師ヶ岳より撮影)


7月の富士山
7月の富士山(河口湖・大石公園より撮影)

7月に入るといよいよ登山シーズンとなり、新たに新雪が降ることはほとんどないです。

ほとんどの雪は6月中に溶けており、一部の溝の部分などに少し残っているのみとなります。
雪が多い年では、登山道に雪が残っていることもあり、その場合は山小屋のスタッフが除雪をしてくれていたりします。

大雪があったシーズンなどは雪解けが進まず、富士山の開山が遅れることもあります。
7月の富士山(三つ峠山より撮影)


8月の富士山
8月の富士山(高指山より撮影)

いよいよ真夏のシーズン。
さすがにほとんど雪は無くなりますが、ごく一部に少し雪が残っている場合があります。

富士山の雪は万年雪とも言われ、実は一年中溶けないところもあります。
近年は地球温暖化の影響で、微妙な状況になっているようです。

梅雨も明けて、富士山は一番の登山シーズンです。

しかし8月とは言え、ごく稀に雪が舞うこともあるようです。
山をなめてはいけませんね。

富士山撮影をしたい場合は、空が霞んだり雲が出やすい時期ですので、
なかなかスッキリした富士山を見るのが難しい月でもあります。
8月の富士山(滝沢林道より撮影)


9月の富士山
9月の富士山(山中湖より撮影)

基本的には8月よりさらに雪解けが進む9月。
8月に残っていた雪もほとんど無くなるでしょう。

ただし季節は秋となり、気温はグッと下がってきます。
初雪が観測されることも多く、年によっては5合目あたりまでどっさり雪が積もることもあります。

雪が降るか降らないかは、そのときの天気次第です。

登山の場合はその寒さと降雪に注意しなければなりません。
(基本的には8月で閉山します。)

逆に富士山を撮影する場合は、9月に雪の積もった珍しい富士山を期待してしまいます。


10月の富士山
10月の富士山(新道峠より撮影)

10月の富士山は表情豊かで、富士山カメラマンが好みます。
私もこの時期の富士山が好きです。

9月に雪が降ったり積もったりしても、なかなかしっかりと冠雪することは少ないものです。
ようやく「富士山が白くなった!」と喜べるのは、たいてい10月です。

気温も氷点下の日が多くなり、雨が降ればしっかりとまとまった冠雪となる可能性が高まります。
気温が高かったり、雨の日がないとなかなか雪がつかずにモヤモヤすることも。

雨の日の微妙な気温の違いで、上のほうだけ少し雪がついたり、5合目あたりまで一気に白くなったりします。
その様子は雨が上がって雲が晴れるまで分からないというのも、非常にワクワクするところです。

昨日まで何も雪がなかった富士山が突然真っ白になったりするので、毎日見ていて面白い季節です。
年によって、日によって、全く違う様々な姿を見せてくれるでしょう。
10月の富士山(真木小金沢林道より撮影)


11月の富士山
11月の富士山(甘利山から撮影)

11月も、10月と似て変化の多い時期です。

暖かい雨が降れば雪が一気に溶けてしまうこともありますし、
気温が下がればすっかり完全に雪をまとって冬の富士山になることもあります。

しかし11月に雪がないということはほとんどなく、多かれ少なかれ冠雪しているはずです。

10月もそうですが、この時期の富士山は雨と雪の境目がハッキリと出るため、
冠雪のラインが横一直線でフラットになって見られることが多いです。
これもまたこの時期の魅力のひとつです。
11月の富士山(西湖より撮影)


12月の富士山
12月の富士山(空撮)

12月に入るとさすがに雪も多く、冬の装いとなってきますが、
実はまだ夏からの通算積雪量が多くないために、春などに比べてずっと雪が少ない状態です。

もちろん雪の多い年には早くから真っ白な雪化粧となりますが、
まだまだ黒い地肌の部分が多かったり、中腹に雪が少なかったりということが良くあります。

細かく冠雪の模様を観察していると、意外と変化があり面白い季節が12月です。

また、麓の方にまだ雪が降っていないことも多いので、
冠雪の白い部分と麓の黒い部分がしっかり分離されて「綺麗な富士山」の姿が見られます。
12月の富士山(精進湖より撮影)



以上、12ヶ月の富士山の表情のまとめとなります。

補足的にひと月に2枚目の写真もつけました。


こうして見ると、富士山の表情ひとつとっても非常に豊かであることを実感しますね。

”風景写真”の一部として、風景の中にある富士山を撮るのが言ってみれば「普通」なのかもしれませんが、
そうではなく、”富士山そのもの”を切り取ってその表情に迫ってみるのも面白いです。

私は、どちらかといえばこうした富士山の見せる様々な表情が好きです。

”富士山そのもの”のパワーがダイレクトに伝わってきます。

これだけ豊かな表情を見せてくれる山は、世界中で他にないのではないでしょうか。
これこそが富士山の真の魅力だと、私は感じています。
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富士山写真家 オイ 2018年カレンダー

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