富士山写真家が狙う『富士山の一年』 毎月の作例付き徹底解説!
こんにちは、富士山写真家 オイです。
今回は「富士山の1年」をテーマにまとめたいと思います。
四季の花々や雪景色など、「季節」を感じさせるテーマがいくつもあります。
1年を通して富士山を追い続ける写真家たちは、常に「今旬のテーマは何か」を意識して日々のシャッターチャンスを狙っています。
基本的には毎年同じパターンの繰り返しです。
その中でも、当たり外れがあって、良いのが撮れたり、逆に不作だったりと…
今回はその「定番のテーマ」を中心に、私が撮影した作例を交えてご紹介していきたいと思います!
「1年」と言ってもどこがスタートでどこがゴールなのかは難しいので、シンプルに「1月」からスタートして「12月」までの順で綴っていきたいと思います。
1月は、スッキリした富士山を望むには非常に良い時期です。
正月休みもあり、定番スポットには遠方からのカメラマンもたくさん集まります。
年によって異なりますが、12月よりは着実に雪も増え、「富士山らしい富士山」が望めます。
晴天率も高く安定しており、「スッキリした富士山を見たい・撮りたい」という場合にはオススメ。
いわゆる「晴れ日」を狙えば、しっかり晴れることが多いです。
空気の澄んだ時期ですので、星空、夜景、遠景などを狙うのに向いています。
湿度の高い夏場などに比べると雲が少なくドラマが起こりにくいのですが、
雲がうまく湧いた場合に朝焼けが撮れるチャンスも訪れることがあります。
富士山の山頂が紅色に染まる「紅富士」を狙うには、良いシーズンです。
12月に比べ雪も増え、また晴天率や湿度の面からもベストでしょう。
11月~1月末頃は霞ヶ浦から巨大なダイヤモンド富士を狙うこともできます。
安定して晴れる日の多い1月は最も狙い目。
【1月の狙い目のシチュエーション】…快晴のスッキリした富士山、紅富士、雪景色、遠景、夜景、星空、雪景色、旗雲、パール富士、本栖湖などでご来光
2月の富士山は、ちょっと曲者です。
基本的には寒く、空気も澄んでいて撮影しやすいイメージですが、実際は曇りの日が増えてきます。
植物も徐々に生命活動を始めるためかわかりませんが、湿度が高い日もあります。
案外、思うように晴れない日もあるので注意が必要。
雨や雪の翌日には、すっきりした富士山の姿、真っ白な冠雪、また麓まで白く雪が乗った富士山などが見られます。
「白い富士山」が見られたらラッキーです。
また、冬(12~2月頃)は風が強い時期でもあるので、頭に旗雲がつく様子も良く見られますね。
富士山周辺では積雪量も多く、「雪景色」を狙うのも良いです。
ただし気温が低いことや風が強いことが影響し、雪が木の枝に着きにくいという条件もあります。
条件次第では綺麗な雪景色が見られることも…
夕方に晴れるチャンスがあれば、東京都や千葉県でダイヤモンド富士を見るチャンスがあります。
気温が高く早い年だと、静岡あたりで梅の花が咲き始め、2月後半には見頃を迎えることがあります。
【2月の狙い目のシチュエーション】…寒さ厳しい引き締まった富士山、遠景、夜景、紅富士、雪景色、旗雲、東京・千葉からのダイヤモンド富士、梅の花
まだ冬の気配が残る中、3月上旬には梅の花が咲いて、風景に彩りを添え始めます。
「富士山と植物」を撮るなら梅の花が一番乗りになるでしょう。
2月のように風が強いこともなく、雨上がりにはスッキリとした富士山に雲海といったシチュエーションも期待されます。
富士山の雪の量も毎年安定して多く、富士山撮影において好ましい時期とも言えます。
晴れた日は、比較的ヌケも良い傾向にあります。
デジタル時代となり、夜明け前に南東の空に昇ってくる天の川の撮影も定番化しています。
空気の澄んだ晴れの日が狙い目。
気温が高い年では、3月後半には標高の低い静岡エリアで桜も満開を迎えます。
「春雪」と言われるこの時期の雪は、湿度が高く、風もあまり強くなりにくいことから、山梨など標高の高いところでは樹氷を狙うチャンスとなる場合もあります。
【3月の狙い目のシチュエーション】…ヌケの良い富士山、雪の多い富士山、雲海、夜明け前の天の川、紅富士、春雪の樹氷、朝霧高原・東京・神奈川・千葉などでダイヤモンド富士、梅、桜
やはり4月と言えば「桜」のイメージ。
4月上旬~中旬には静岡で、4月下旬には山梨の標高の高いエリアでも桜が満開を迎えます。
ただし「春霞」と言われる現象が非常に厄介な月でもあります。
この時期は風向きなどの影響のためか、中国からの黄砂や大気汚染物質(PM2.5)などが非常に悪さをします。
天気予報ではピカピカの晴れで雲が無かったとしても、空気が霞んでしまい富士山がマトモに見えないという日がよくあります。
せっかくの桜も、富士山が霞んでいては厳しい条件です…
また、後半には田貫湖で5日間ほど朝の「ダイヤモンド富士」を望むチャンスがあり、
この時期に数百人のカメラマンが殺到します。
田貫湖のダイヤモンド富士は朝ですが、夕方の沈むダイヤモンド富士は、神奈川県の三浦半島で。
4月上旬~5月上旬まで、観測位置を毎日南下しながら、どこかで観測することができます。
気温次第で育成の具合が変わってきますが、4月後半には各地で新緑が芽吹いてきます。
静岡名物の「茶畑」も、4月後半には撮り頃となることがあります。
またこの時期は、雪のため冬季閉鎖となっていた山道(林道)が次々と開通し、山へのアクセスが開放される時期でもあります。
標高を稼いで撮影したい場合は、この時期に挑戦するのも良いことです。
山の上から望む「天の川」の撮影も、近年人気が加熱しています。
【4月の狙い目のシチュエーション】…桜、田貫湖・朝霧高原・神奈川・三浦半島でダイヤモンド富士、天の川、茶畑
5月は新緑シーズン。とくに前半のゴールデンウィークでは、茶畑の撮影が定番となります。
早い年では4月後半から狙い目で、毎年GW前後には新芽の刈り取りがあるため、前半までが撮影チャンス。
茶畑の他にも、若葉を配した「新緑」の撮影もオススメ。
5月中には富士山麓の新緑も出揃って、撮り頃になってきます。
また水田には水が張られ、田植えが行われ、水田と富士山もこの時期のみ撮影できます。
この時期は雲が多く晴れる日は多いとは言えませんが、晴れた日は比較的ヌケが良くスッキリしていることが多いです。
4月の「春霞」が嘘のようにスッキリし、あまり霞んだ様子がないのは不思議なものです。
5月の後半にかけては、ときどき強烈な夕焼けが見られる場合もあり、雲の演出が徐々に面白くなってきます。
夕焼けを狙うなら5月と8月が良い印象があります。
ダイヤモンド富士はゴールデンウィーク頃で神奈川県南端の城ヶ島を過ぎ、房総半島の南部で見られるようになります。
一般的にはややマイナーですが、5月はツツジのシーズンでもあります。
各地でさりげなく咲いているツツジと富士山のコラボレーションも、写真家には定番ですね。
富士本栖湖リゾートで催される「芝桜まつり」は、観光客を中心に非常に人気のイベントです。
梅雨も近付く5月後半には、条件は厳しくなりますが房総半島の南端付近で夕方のダイヤモンド富士が見られます。
【5月の狙い目のシチュエーション】…茶畑、水田、夕焼け、朝焼け、房総半島ダイヤモンド富士、新緑、ツツジ、藤の花、菜の花
6月は言わずと知れた「梅雨」のシーズンで、その半分以上は雨や曇りという厳しい条件になるでしょう。
富士山が見える日数は一年でもっとも少ないはず。
ところが、富士山撮影では意外と”チャンス”の多い時期でもあります。
湿度が高く雲が多いため、”雲海”や”朝焼け”が非常に多いことがマニアの間では知られています。
日数的には少ないものの、晴れた日には朝焼けになる確率が高く、また雲海の期待も高いです。
そして不思議と、晴れ間にはヌケが良いことがほとんどです。
よく「霞むのは湿度が原因」と言われますが、梅雨時期にヌケが良いのはそれでは説明がつきません。
4月の霞はひどく、5~6月はあまり霞まないのはなぜでしょうね?
富士山の雪も、いよいよ溶けて雨が降るたびに少なくなってきます。
富士山の雪解けにともない見られる「幻の滝」という現象も、例年5~6月に見られます。
6月22日頃は「夏至」と呼ばれ、最も日が長くなる日です。
日の出時間もこの時期に一番早くなり、朝の3時半頃が朝焼けの撮影時間となる場合も。早いです。
また太陽の昇る位置が南端に到達。
それから折り返して再び太陽の軌道が北寄りに移動し始めます。
日の出やダイヤモンド富士を撮影する場合は、これを意識しておくことは重要です。
【6月の狙い目のシチュエーション】…朝焼け、夕焼け、雲海、雪解けの富士山、幻の滝、レンゲツツジ
7月は、夏の暑いシーズンに突入する前の絶妙なシーズンというイメージです。
ある意味で中途半端、ある意味で絶妙に良いシーズンです。
富士山の雪はほとんど溶け、赤茶色の地肌が露出してきます。
7月ともなると南アルプス級の高山でも新緑が芽吹いて、緑が美しい時期となります。
また6月のように雲海や朝焼けもありつつ、8月のように穏やかで暖かくもあります。
例年、7月の上旬~中旬にかけて梅雨明けとなり、安定シーズンが到来。
富士山も「開山」となるため、山小屋がオープンし、登山客が夜の富士山に光を灯し始めます。
3000m級の南アルプスもいよいよ登山シーズンとなり、体力のあるカメラマンが登り始めます。
また富士山の雪も完全に溶けて赤い肌が露出してくることで、「赤富士」が撮れるようになります。
【7月の狙い目のシチュエーション】…朝焼け、雲海、高山の新緑、赤富士、人文字
8月は天気が安定し、予報的には「晴れ」と言われる日が多い月です。
世間の「夏休み」がこの時期に設定されているのも、雨が降りにくく行楽に適しているからでしょう。
ただし富士山の撮影においては、厳しい日が多いです。
8月は最も霞んだ日が多く、前後の7月や9月に比べてスッキリしません。
4月も良く霞みますが、8月は霞むのに加えて雲も出やすいのです。
雨とはならなくても、雲が多くて富士山が望めない日が多いです。
とくに静岡県から富士山を望むのは非常に難しい!
夏場は山梨県の近場から狙うのが一般的です。
距離が離れるほど、また標高が低いほど霞の影響を受けて撮影が難しくなります。
富士山は登山シーズンのピークとなり、「人文字」の撮影も狙い目ですが、
近年はマイカー規制の影響などもあり登山客が減っているようです。
富士山の真上に立ち上がる天の川も、この時期に人文字と同時に狙うことができます。
また登山が得意なカメラマンは、南アルプスなど高山も登山シーズンとなるため、狙い目のロケーションです。
この時期の特徴となる太平洋高気圧の影響などで、晴れていて、地表付近は霞み、上空は晴れ、という天気も多いです。
平地から富士山が見えなくても、山の上に登るとガス層の上に出るため、富士山がよく見えるということがあります。
天気が安定している場合は、山の上から撮るのがベストでしょう。
湿度も高く、雲が出やすい条件のため、雲海や朝焼けも撮りやすいシーズンとなります。
しかしこれには天候の絶妙な読みやとっさの行動力も必要とされます。また、山に登らないと見られないことも多いです。
7月と同様、スッキリと晴れた場合は赤富士が狙い目。
近年は霞んでいることも多く、条件が良い日は1シーズンに数日しかない場合も。
そしてダイヤモンド富士の観測位置が折り返し、太陽の軌道がおおよそ4月と同じになります。
田貫湖(朝霧高原)で朝の昇るダイヤモンド富士、三浦半島で夕方の沈むダイヤモンド富士が見られます。
この時期は雲が湧いて阻まれることが多く、撮影チャンスは少なめ。
ダイヤモンド富士が見られない場合は、夕焼けのチャンスとなる場合も…
とくに台風一過は強烈な夕焼けとなることがあり、この時期目の離せない撮影チャンスです。
植物系では、ヒマワリとのコラボレーションが見頃となってきます。
【8月の狙い目のシチュエーション】…赤富士、人文字、天の川、雲海、朝焼け、夕焼け、山からの富士山、ダイヤモンド富士、台風一過
9月は、8月の湿度と10月のスッキリした富士山のちょうど間というようなまた絶妙なシーズン。
8月に引き続き赤富士が狙えるものの、明らかな湿度の違いから赤の色が茶褐色に寄りいまひとつ濃さが物足りないとも感じます。
8月に比べ雲は確実に減り、カラッと乾燥した日も多くなります。
そのぶんヌケも良くなり、スカッとした富士山を望める確率が高いです。
雨上がりなどはスッキリしていることが多く、雲海が出た場合は美しい印象があります。
また、少し寒くはなりますが、まだまだ高山からの撮影チャンスもあります。
3000m級の山では、早い年では9月下旬には早くも紅葉がピークを迎えます。
9月は条件が重なると、富士山に冠雪があります。
遠目に見てもしっかり白くなるというケースは非常に稀で数年に一度くらいですが、寒い雨の後は見られる可能性もあります。
【9月の狙い目のシチュエーション】…スッキリした雪のない富士山、高山からの眺め、雲海、3000m級の紅葉、ススキ、コスモス、レアな冠雪富士
10月は、富士山マニアに好まれる時期の一つ。
空気もスッキリしていながら、雲海など雲の演出もあり、また富士山が冠雪を迎える時期です。
通常7~9月の3ヶ月は雪がない期間となるため、10月に冠雪した富士山の姿を見ることを多くのカメラマンが楽しみにしています。
例年、10月の半ば~後半にかけてハッキリとした冠雪が確認できます。
上級者となれば、氷点下にもなる南アルプスで撮影をし、山麓や低山ではでは紅葉が見頃を迎えます。
10月は空気がスッキリしていることが多く、撮影チャンスが多いです。
また雲も比較的出やすく、雲海や朝焼けなども狙えるバランスの良い季節といえるでしょう。
また、10月後半~翌年2月は、山中湖湖畔でダイヤモンド富士が観測できる時期に突入します。
非常に長い期間、撮影チャンスがあります(冬至の付近を除く)。
年によっては富士山の雪がまだ少なく、物足りなく感じることとも。
一度白くなっても、晴れの日が続くと雪が減少することがあります。
また雨の後は、冠雪部分が横一直線の冠雪模様になることが多いです(10月~11月)。
南アルプスなど3000m級の山では冠雪があるため、一般登山者の入山は厳しくなります。
【10月の狙い目のシチュエーション】…初冠雪の富士山、スッキリした空気の富士山、夜景、雲海、朝焼け、紅葉と富士山、初冬の南アルプス
11月の富士山は、10月とかなり近い条件となり、あまり違いはありません。
11月ともなると、富士山が冠雪している確率が高まります。
気温と雨のタイミング次第ですが、11月上旬は全然雪がない場合もあれば、ガッツリ冠雪している場合もあります。
10月と同じく、雲海や朝焼けなども狙いやすく、富士山もスッキリとした日が多いです。
気温、湿度、雲の出方、富士山の冠雪、ヌケなど総合的に見ても非常に撮影が捗るシーズンとも言えそうです。
植物を絡めての撮影は11月を最後に終盤に突入します。
紅葉全線も麓まで降りてきて、いよいよ植物の季節が終わると、彩りが消えて冬を迎えます。
10月~11月にかけては、気温が下がれば山で雪景色を見られる場合もあります。
11月の終わりごろになると、2000m級の山などにアクセスする林道が徐々に冬季閉鎖期間に入っていきます。
山からの富士山もお預けになります。
【11月の狙い目のシチュエーション】…紅葉、ススキ、冠雪した富士山、スッキリとした富士山、夜景、遠景、パール富士、雲海、朝焼け
12月はすっかり冷え込みも強くなり、寒さ対策も重要になってくる時期。
富士山麓でも雪が降るので撮影車はスタッドレスタイヤ必須になってきます。
気象的にはスッキリと良く晴れることも、適度に雲が出ることもあり、非常にバランスが良い月だと思います。
1月のように乾燥しすぎず、雲海や朝焼けのチャンスも比較的残されています。
紅富士の染まり方も色が濃いことが多いイメージです。
2000m級への林道も12月中頃にはほぼ閉鎖となるので、ラストチャンスとばかりにカメラマンたちが飛び回ります。
もちろん、冬らしく雪景色も狙えます。1月2月に比べて風も穏やかな日が多く、好条件となる場合があります。
12月は年によって雪の量にバラつきが見られますが、
「紅富士」を狙う場合は少し雪が少なく適さない場合もあります。
12月22日頃は「冬至」と呼ばれ、6月の夏至と対称の関係です。
1日の日の長さが最も短くなり、この付近で日の出の時間が最も遅くなります。
日の出が6時半過ぎとなるので、夏に比べるとだいぶゆっくりと撮影ができます。
太陽の昇る(沈む)位置は最も北寄りとなり、昇るダイヤモンド富士は竜ヶ岳付近で、
沈むダイヤモンド富士は高尾山で見ることができます。
【12月の狙い目のシチュエーション】…スッキリとした富士山と空、夜景、雲海、雪景色、パール富士、雪景色、紅富士
そして、また「1月」へと戻ります。
以上が、繰り返される「富士山の一年」です。
富士山の一年というよりは、富士山写真家が狙っている一年ですね。
もちろん、気象条件は毎年違ってくることをご承知願います。
寒くて大雪が降る年もあれば、エルニーニョ現象による暖冬の年もあります。
そういう年は富士山になかなか雪が降らなかったり…
朝焼けや雲海などの撮影は偶然的要素も強く、また一年中チャンスはあるのですが、
それでも季節ごとに見られる確率や雲の雰囲気はある程度の違いが見られます。
一方、花や茶畑・水田などの植物系は時期が限定されるため、毎年同じ時期に繰り返されます。
その中でも花付きや育成の具合、また空の調子などもあり、微妙に違うものが撮れます。
また何年も繰り返し撮影していると、「木が伸びて展望がなくなってしまった」とか
「家が建って景観が崩れてしまった」とか、「花自体が刈り取られて撮影できなくなってしまった」とか、
いろいろな変化も感じます。
富士山を取り巻く景観は、変わらないようで、毎年激しく変化します。
撮影ポイントの数も非常に多く、何年掛けても撮り尽くすことはできないでしょう。
これが富士山撮影の面白さでもあります。
今回は、約5年にわたって撮影を続けてきた私の作品を使い、経験を交えながらご紹介しました。
大抵のシチュエーションは写真に収めてきたと思います。
もちろん山には登らないスタイルの人、遠くまでは行けないという人、それぞれのやり方があると思います。
オリジナリティがあってこそ写真ですから、今回の記事を参考にまた新しい作品が生まれることを期待しております!
それでは、最後までお読みいただきありがとうございます^^
今回は「富士山の1年」をテーマにまとめたいと思います。
四季の花々や雪景色など、「季節」を感じさせるテーマがいくつもあります。
1年を通して富士山を追い続ける写真家たちは、常に「今旬のテーマは何か」を意識して日々のシャッターチャンスを狙っています。
基本的には毎年同じパターンの繰り返しです。
その中でも、当たり外れがあって、良いのが撮れたり、逆に不作だったりと…
今回はその「定番のテーマ」を中心に、私が撮影した作例を交えてご紹介していきたいと思います!
「1年」と言ってもどこがスタートでどこがゴールなのかは難しいので、シンプルに「1月」からスタートして「12月」までの順で綴っていきたいと思います。
1月の富士山
1月は、スッキリした富士山を望むには非常に良い時期です。
正月休みもあり、定番スポットには遠方からのカメラマンもたくさん集まります。
年によって異なりますが、12月よりは着実に雪も増え、「富士山らしい富士山」が望めます。
晴天率も高く安定しており、「スッキリした富士山を見たい・撮りたい」という場合にはオススメ。
いわゆる「晴れ日」を狙えば、しっかり晴れることが多いです。
空気の澄んだ時期ですので、星空、夜景、遠景などを狙うのに向いています。
湿度の高い夏場などに比べると雲が少なくドラマが起こりにくいのですが、
雲がうまく湧いた場合に朝焼けが撮れるチャンスも訪れることがあります。
富士山の山頂が紅色に染まる「紅富士」を狙うには、良いシーズンです。
12月に比べ雪も増え、また晴天率や湿度の面からもベストでしょう。
11月~1月末頃は霞ヶ浦から巨大なダイヤモンド富士を狙うこともできます。
安定して晴れる日の多い1月は最も狙い目。
【1月の狙い目のシチュエーション】…快晴のスッキリした富士山、紅富士、雪景色、遠景、夜景、星空、雪景色、旗雲、パール富士、本栖湖などでご来光
2月の富士山
2月の富士山は、ちょっと曲者です。
基本的には寒く、空気も澄んでいて撮影しやすいイメージですが、実際は曇りの日が増えてきます。
植物も徐々に生命活動を始めるためかわかりませんが、湿度が高い日もあります。
案外、思うように晴れない日もあるので注意が必要。
雨や雪の翌日には、すっきりした富士山の姿、真っ白な冠雪、また麓まで白く雪が乗った富士山などが見られます。
「白い富士山」が見られたらラッキーです。
また、冬(12~2月頃)は風が強い時期でもあるので、頭に旗雲がつく様子も良く見られますね。
富士山周辺では積雪量も多く、「雪景色」を狙うのも良いです。
ただし気温が低いことや風が強いことが影響し、雪が木の枝に着きにくいという条件もあります。
条件次第では綺麗な雪景色が見られることも…
夕方に晴れるチャンスがあれば、東京都や千葉県でダイヤモンド富士を見るチャンスがあります。
気温が高く早い年だと、静岡あたりで梅の花が咲き始め、2月後半には見頃を迎えることがあります。
【2月の狙い目のシチュエーション】…寒さ厳しい引き締まった富士山、遠景、夜景、紅富士、雪景色、旗雲、東京・千葉からのダイヤモンド富士、梅の花
3月の富士山
まだ冬の気配が残る中、3月上旬には梅の花が咲いて、風景に彩りを添え始めます。
「富士山と植物」を撮るなら梅の花が一番乗りになるでしょう。
2月のように風が強いこともなく、雨上がりにはスッキリとした富士山に雲海といったシチュエーションも期待されます。
富士山の雪の量も毎年安定して多く、富士山撮影において好ましい時期とも言えます。
晴れた日は、比較的ヌケも良い傾向にあります。
デジタル時代となり、夜明け前に南東の空に昇ってくる天の川の撮影も定番化しています。
空気の澄んだ晴れの日が狙い目。
気温が高い年では、3月後半には標高の低い静岡エリアで桜も満開を迎えます。
「春雪」と言われるこの時期の雪は、湿度が高く、風もあまり強くなりにくいことから、山梨など標高の高いところでは樹氷を狙うチャンスとなる場合もあります。
【3月の狙い目のシチュエーション】…ヌケの良い富士山、雪の多い富士山、雲海、夜明け前の天の川、紅富士、春雪の樹氷、朝霧高原・東京・神奈川・千葉などでダイヤモンド富士、梅、桜
4月の富士山
やはり4月と言えば「桜」のイメージ。
4月上旬~中旬には静岡で、4月下旬には山梨の標高の高いエリアでも桜が満開を迎えます。
ただし「春霞」と言われる現象が非常に厄介な月でもあります。
この時期は風向きなどの影響のためか、中国からの黄砂や大気汚染物質(PM2.5)などが非常に悪さをします。
天気予報ではピカピカの晴れで雲が無かったとしても、空気が霞んでしまい富士山がマトモに見えないという日がよくあります。
せっかくの桜も、富士山が霞んでいては厳しい条件です…
また、後半には田貫湖で5日間ほど朝の「ダイヤモンド富士」を望むチャンスがあり、
この時期に数百人のカメラマンが殺到します。
田貫湖のダイヤモンド富士は朝ですが、夕方の沈むダイヤモンド富士は、神奈川県の三浦半島で。
4月上旬~5月上旬まで、観測位置を毎日南下しながら、どこかで観測することができます。
気温次第で育成の具合が変わってきますが、4月後半には各地で新緑が芽吹いてきます。
静岡名物の「茶畑」も、4月後半には撮り頃となることがあります。
またこの時期は、雪のため冬季閉鎖となっていた山道(林道)が次々と開通し、山へのアクセスが開放される時期でもあります。
標高を稼いで撮影したい場合は、この時期に挑戦するのも良いことです。
山の上から望む「天の川」の撮影も、近年人気が加熱しています。
【4月の狙い目のシチュエーション】…桜、田貫湖・朝霧高原・神奈川・三浦半島でダイヤモンド富士、天の川、茶畑
5月の富士山
5月は新緑シーズン。とくに前半のゴールデンウィークでは、茶畑の撮影が定番となります。
早い年では4月後半から狙い目で、毎年GW前後には新芽の刈り取りがあるため、前半までが撮影チャンス。
茶畑の他にも、若葉を配した「新緑」の撮影もオススメ。
5月中には富士山麓の新緑も出揃って、撮り頃になってきます。
また水田には水が張られ、田植えが行われ、水田と富士山もこの時期のみ撮影できます。
この時期は雲が多く晴れる日は多いとは言えませんが、晴れた日は比較的ヌケが良くスッキリしていることが多いです。
4月の「春霞」が嘘のようにスッキリし、あまり霞んだ様子がないのは不思議なものです。
5月の後半にかけては、ときどき強烈な夕焼けが見られる場合もあり、雲の演出が徐々に面白くなってきます。
夕焼けを狙うなら5月と8月が良い印象があります。
ダイヤモンド富士はゴールデンウィーク頃で神奈川県南端の城ヶ島を過ぎ、房総半島の南部で見られるようになります。
一般的にはややマイナーですが、5月はツツジのシーズンでもあります。
各地でさりげなく咲いているツツジと富士山のコラボレーションも、写真家には定番ですね。
富士本栖湖リゾートで催される「芝桜まつり」は、観光客を中心に非常に人気のイベントです。
梅雨も近付く5月後半には、条件は厳しくなりますが房総半島の南端付近で夕方のダイヤモンド富士が見られます。
【5月の狙い目のシチュエーション】…茶畑、水田、夕焼け、朝焼け、房総半島ダイヤモンド富士、新緑、ツツジ、藤の花、菜の花
6月の富士山
6月は言わずと知れた「梅雨」のシーズンで、その半分以上は雨や曇りという厳しい条件になるでしょう。
富士山が見える日数は一年でもっとも少ないはず。
ところが、富士山撮影では意外と”チャンス”の多い時期でもあります。
湿度が高く雲が多いため、”雲海”や”朝焼け”が非常に多いことがマニアの間では知られています。
日数的には少ないものの、晴れた日には朝焼けになる確率が高く、また雲海の期待も高いです。
そして不思議と、晴れ間にはヌケが良いことがほとんどです。
よく「霞むのは湿度が原因」と言われますが、梅雨時期にヌケが良いのはそれでは説明がつきません。
4月の霞はひどく、5~6月はあまり霞まないのはなぜでしょうね?
富士山の雪も、いよいよ溶けて雨が降るたびに少なくなってきます。
富士山の雪解けにともない見られる「幻の滝」という現象も、例年5~6月に見られます。
6月22日頃は「夏至」と呼ばれ、最も日が長くなる日です。
日の出時間もこの時期に一番早くなり、朝の3時半頃が朝焼けの撮影時間となる場合も。早いです。
また太陽の昇る位置が南端に到達。
それから折り返して再び太陽の軌道が北寄りに移動し始めます。
日の出やダイヤモンド富士を撮影する場合は、これを意識しておくことは重要です。
【6月の狙い目のシチュエーション】…朝焼け、夕焼け、雲海、雪解けの富士山、幻の滝、レンゲツツジ
7月の富士山
7月は、夏の暑いシーズンに突入する前の絶妙なシーズンというイメージです。
ある意味で中途半端、ある意味で絶妙に良いシーズンです。
富士山の雪はほとんど溶け、赤茶色の地肌が露出してきます。
7月ともなると南アルプス級の高山でも新緑が芽吹いて、緑が美しい時期となります。
また6月のように雲海や朝焼けもありつつ、8月のように穏やかで暖かくもあります。
例年、7月の上旬~中旬にかけて梅雨明けとなり、安定シーズンが到来。
富士山も「開山」となるため、山小屋がオープンし、登山客が夜の富士山に光を灯し始めます。
3000m級の南アルプスもいよいよ登山シーズンとなり、体力のあるカメラマンが登り始めます。
また富士山の雪も完全に溶けて赤い肌が露出してくることで、「赤富士」が撮れるようになります。
【7月の狙い目のシチュエーション】…朝焼け、雲海、高山の新緑、赤富士、人文字
8月の富士山
8月は天気が安定し、予報的には「晴れ」と言われる日が多い月です。
世間の「夏休み」がこの時期に設定されているのも、雨が降りにくく行楽に適しているからでしょう。
ただし富士山の撮影においては、厳しい日が多いです。
8月は最も霞んだ日が多く、前後の7月や9月に比べてスッキリしません。
4月も良く霞みますが、8月は霞むのに加えて雲も出やすいのです。
雨とはならなくても、雲が多くて富士山が望めない日が多いです。
とくに静岡県から富士山を望むのは非常に難しい!
夏場は山梨県の近場から狙うのが一般的です。
距離が離れるほど、また標高が低いほど霞の影響を受けて撮影が難しくなります。
富士山は登山シーズンのピークとなり、「人文字」の撮影も狙い目ですが、
近年はマイカー規制の影響などもあり登山客が減っているようです。
富士山の真上に立ち上がる天の川も、この時期に人文字と同時に狙うことができます。
また登山が得意なカメラマンは、南アルプスなど高山も登山シーズンとなるため、狙い目のロケーションです。
この時期の特徴となる太平洋高気圧の影響などで、晴れていて、地表付近は霞み、上空は晴れ、という天気も多いです。
平地から富士山が見えなくても、山の上に登るとガス層の上に出るため、富士山がよく見えるということがあります。
天気が安定している場合は、山の上から撮るのがベストでしょう。
湿度も高く、雲が出やすい条件のため、雲海や朝焼けも撮りやすいシーズンとなります。
しかしこれには天候の絶妙な読みやとっさの行動力も必要とされます。また、山に登らないと見られないことも多いです。
7月と同様、スッキリと晴れた場合は赤富士が狙い目。
近年は霞んでいることも多く、条件が良い日は1シーズンに数日しかない場合も。
そしてダイヤモンド富士の観測位置が折り返し、太陽の軌道がおおよそ4月と同じになります。
田貫湖(朝霧高原)で朝の昇るダイヤモンド富士、三浦半島で夕方の沈むダイヤモンド富士が見られます。
この時期は雲が湧いて阻まれることが多く、撮影チャンスは少なめ。
ダイヤモンド富士が見られない場合は、夕焼けのチャンスとなる場合も…
とくに台風一過は強烈な夕焼けとなることがあり、この時期目の離せない撮影チャンスです。
植物系では、ヒマワリとのコラボレーションが見頃となってきます。
【8月の狙い目のシチュエーション】…赤富士、人文字、天の川、雲海、朝焼け、夕焼け、山からの富士山、ダイヤモンド富士、台風一過
9月の富士山
9月は、8月の湿度と10月のスッキリした富士山のちょうど間というようなまた絶妙なシーズン。
8月に引き続き赤富士が狙えるものの、明らかな湿度の違いから赤の色が茶褐色に寄りいまひとつ濃さが物足りないとも感じます。
8月に比べ雲は確実に減り、カラッと乾燥した日も多くなります。
そのぶんヌケも良くなり、スカッとした富士山を望める確率が高いです。
雨上がりなどはスッキリしていることが多く、雲海が出た場合は美しい印象があります。
また、少し寒くはなりますが、まだまだ高山からの撮影チャンスもあります。
3000m級の山では、早い年では9月下旬には早くも紅葉がピークを迎えます。
9月は条件が重なると、富士山に冠雪があります。
遠目に見てもしっかり白くなるというケースは非常に稀で数年に一度くらいですが、寒い雨の後は見られる可能性もあります。
【9月の狙い目のシチュエーション】…スッキリした雪のない富士山、高山からの眺め、雲海、3000m級の紅葉、ススキ、コスモス、レアな冠雪富士
10月の富士山
10月は、富士山マニアに好まれる時期の一つ。
空気もスッキリしていながら、雲海など雲の演出もあり、また富士山が冠雪を迎える時期です。
通常7~9月の3ヶ月は雪がない期間となるため、10月に冠雪した富士山の姿を見ることを多くのカメラマンが楽しみにしています。
例年、10月の半ば~後半にかけてハッキリとした冠雪が確認できます。
上級者となれば、氷点下にもなる南アルプスで撮影をし、山麓や低山ではでは紅葉が見頃を迎えます。
10月は空気がスッキリしていることが多く、撮影チャンスが多いです。
また雲も比較的出やすく、雲海や朝焼けなども狙えるバランスの良い季節といえるでしょう。
また、10月後半~翌年2月は、山中湖湖畔でダイヤモンド富士が観測できる時期に突入します。
非常に長い期間、撮影チャンスがあります(冬至の付近を除く)。
年によっては富士山の雪がまだ少なく、物足りなく感じることとも。
一度白くなっても、晴れの日が続くと雪が減少することがあります。
また雨の後は、冠雪部分が横一直線の冠雪模様になることが多いです(10月~11月)。
南アルプスなど3000m級の山では冠雪があるため、一般登山者の入山は厳しくなります。
【10月の狙い目のシチュエーション】…初冠雪の富士山、スッキリした空気の富士山、夜景、雲海、朝焼け、紅葉と富士山、初冬の南アルプス
11月の富士山
11月の富士山は、10月とかなり近い条件となり、あまり違いはありません。
11月ともなると、富士山が冠雪している確率が高まります。
気温と雨のタイミング次第ですが、11月上旬は全然雪がない場合もあれば、ガッツリ冠雪している場合もあります。
10月と同じく、雲海や朝焼けなども狙いやすく、富士山もスッキリとした日が多いです。
気温、湿度、雲の出方、富士山の冠雪、ヌケなど総合的に見ても非常に撮影が捗るシーズンとも言えそうです。
植物を絡めての撮影は11月を最後に終盤に突入します。
紅葉全線も麓まで降りてきて、いよいよ植物の季節が終わると、彩りが消えて冬を迎えます。
10月~11月にかけては、気温が下がれば山で雪景色を見られる場合もあります。
11月の終わりごろになると、2000m級の山などにアクセスする林道が徐々に冬季閉鎖期間に入っていきます。
山からの富士山もお預けになります。
【11月の狙い目のシチュエーション】…紅葉、ススキ、冠雪した富士山、スッキリとした富士山、夜景、遠景、パール富士、雲海、朝焼け
12月の富士山
12月はすっかり冷え込みも強くなり、寒さ対策も重要になってくる時期。
富士山麓でも雪が降るので撮影車はスタッドレスタイヤ必須になってきます。
気象的にはスッキリと良く晴れることも、適度に雲が出ることもあり、非常にバランスが良い月だと思います。
1月のように乾燥しすぎず、雲海や朝焼けのチャンスも比較的残されています。
紅富士の染まり方も色が濃いことが多いイメージです。
2000m級への林道も12月中頃にはほぼ閉鎖となるので、ラストチャンスとばかりにカメラマンたちが飛び回ります。
もちろん、冬らしく雪景色も狙えます。1月2月に比べて風も穏やかな日が多く、好条件となる場合があります。
12月は年によって雪の量にバラつきが見られますが、
「紅富士」を狙う場合は少し雪が少なく適さない場合もあります。
12月22日頃は「冬至」と呼ばれ、6月の夏至と対称の関係です。
1日の日の長さが最も短くなり、この付近で日の出の時間が最も遅くなります。
日の出が6時半過ぎとなるので、夏に比べるとだいぶゆっくりと撮影ができます。
太陽の昇る(沈む)位置は最も北寄りとなり、昇るダイヤモンド富士は竜ヶ岳付近で、
沈むダイヤモンド富士は高尾山で見ることができます。
【12月の狙い目のシチュエーション】…スッキリとした富士山と空、夜景、雲海、雪景色、パール富士、雪景色、紅富士
そして、また「1月」へと戻ります。
以上が、繰り返される「富士山の一年」です。
富士山の一年というよりは、富士山写真家が狙っている一年ですね。
もちろん、気象条件は毎年違ってくることをご承知願います。
寒くて大雪が降る年もあれば、エルニーニョ現象による暖冬の年もあります。
そういう年は富士山になかなか雪が降らなかったり…
朝焼けや雲海などの撮影は偶然的要素も強く、また一年中チャンスはあるのですが、
それでも季節ごとに見られる確率や雲の雰囲気はある程度の違いが見られます。
一方、花や茶畑・水田などの植物系は時期が限定されるため、毎年同じ時期に繰り返されます。
その中でも花付きや育成の具合、また空の調子などもあり、微妙に違うものが撮れます。
また何年も繰り返し撮影していると、「木が伸びて展望がなくなってしまった」とか
「家が建って景観が崩れてしまった」とか、「花自体が刈り取られて撮影できなくなってしまった」とか、
いろいろな変化も感じます。
富士山を取り巻く景観は、変わらないようで、毎年激しく変化します。
撮影ポイントの数も非常に多く、何年掛けても撮り尽くすことはできないでしょう。
これが富士山撮影の面白さでもあります。
今回は、約5年にわたって撮影を続けてきた私の作品を使い、経験を交えながらご紹介しました。
大抵のシチュエーションは写真に収めてきたと思います。
もちろん山には登らないスタイルの人、遠くまでは行けないという人、それぞれのやり方があると思います。
オリジナリティがあってこそ写真ですから、今回の記事を参考にまた新しい作品が生まれることを期待しております!
それでは、最後までお読みいただきありがとうございます^^
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Posted at 2016.05.09
Updated at 2016.05.12