2018年カレンダーチョイス写真はこうやって選んだ<全作品紹介>

富士山写真家オイ 2018年カレンダー 壁掛け版

富士山写真家 オイです。

いよいよ2018年版カレンダーが完成しました。

まもなく販売開始となります。

A3見開きの壁掛け版=1480円と、はがきサイズの卓上版=800円があります。


毎年、表紙&12ヶ月分の写真のセレクトから、データ作成、印刷発注、販売まですべて自分一人でこなしています。

今回も自分でじっくり選んだ12枚+表紙の1枚。

それぞれの写真に込めた想いや、撮影時のエピソードなどをお話したいと思います。

富士山写真家オイ 2018年カレンダー 壁掛け版


まず最初に、カレンダーに使う写真の選び方の、基本的な部分について。

いくつかポイントがあると思っていますが、一般的にカレンダーを作るには、以下のようなことを考えて写真をセレクトすると思います。

・季節感がある

・様々なシチュエーションがある

・1枚の写真としても見応えがある

・色のバリエーションがある

このようなことを考えると、12枚の写真を集めるのもなかなか苦労します。


さらに私の場合は、

・ありきたりでなく、自分の個性が出ている

・全体としてテーマ性がある

・撮影地をなるべく散らす

・写っている富士山の大きさを変える

・順光/逆光など光線状態を変える

・前年までの作品と被らないもの

…などをなるべく意識するようにしています。


ここまで条件を付けると、作品選びがかなり難航してくることが想像できるはずです。

なお、「その月の写真は実際にその月に撮影しているのか?」と聞かれることがありますが、
なるべくそうするようにしていますが、違うものもあります。

あくまで「その月を表すイメージが大事」だと考えています。
一般的にもこの縛りはあまり無いですね。

それから、「この1年で撮影した写真か?」というのも聞かれますが、過去の写真も使っています。

1年間でそんなに多くの名作は撮れないので、かならず過去の作品も必要になってきます。

ただ、なるべく新しい写真を使うように意識はしていますよ!


セレクトには毎年頭を悩ませていますが、今年はとくに苦労しています。

しかし、我ながら良いセレクトができたと思っています!


それでは実際に、今回採用となった写真をご紹介しましょう。
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ちなみに、カレンダー制作は今年で4年目となり、過去3年分のセレクトはギャラリーで見ることができます。

今までの作品を見てくださった方は気付いているかもしれませんが、
今回のカレンダーは日中の写真が少ないセレクトになっています。
幻想的で、非日常的な写真を多く使っており、これが今回のテーマでもあります。

「ありきたりな写真」を避けて、個性的な作品集となるように意識しました。

完全に太陽が上っている状態での写真は13枚のうち3枚だけになっています。


また、自分の特徴でもある登山しての撮影を押し出すべく、山の上から撮影した写真も多く取り入れています。


それでは今回、厳選された写真たちをご覧ください。

カレンダー表紙の写真
忍野村より望む富士山

表紙にはシンプルな一枚を選びました。

しかし、朝陽を浴びている典型的な写真ではなく、空が明るくなり始めたころの薄明の富士です。

優しく絶妙な空の色、冠雪部分の陰影が美しいです。

撮影は2016年12月で、まだ微妙に下のほまでは冠雪しきっておらず、頂上付近の雪質はどこかしっとりとした質感。

さりげなく個性のある一枚になっています。

そして実は、現在住んでいる忍野村の家のすぐ近くで撮っています。

引っ越しのわずか1ヶ月ほど前でしたが、まだこのときは移住しようなんて思っていませんでした。

今思うと、本当に思いつきで移住してしまいました。

カレンダー1月の写真
三ッ峠山の雪景色と富士山

この写真は2013年2月の撮影で、今回のセレクトの中では最も過去の写真です。

写真展で大きくプリントしたこともあるし、テレビにも写ったことがある、思い出深い一枚です。

この日の雪景色は最高に美しく、またあるベテランカメラマンと出会った思い出の日でもあります。

これを撮影したあとは、富士山は雲に隠れてしまったんですよね。

カレンダー2月の写真
精進湖より望む朝焼けの富士山

2017年1月2日撮影の、新しい一枚です。

正月早々、隣であの大山行男氏が撮影していたので驚きました。

この日の写真は、大山さんの「山と渓谷」2018年カレンダーにも採用されていました。

私が採用したこのシーンは、まだ日が出る前の「1焼け」と言われる早い時間の朝焼けです。

ある知人に褒めてもらったことをきっかけに、この一枚の良さに気づきました。
逆さ富士も綺麗に映っており、上下左右にシンメトリーな印象的なカットです。

カレンダー3月の写真
精進峠より望む天の川と富士山

カレンダー4年目にして、はじめて天の川の写真を入れました。

時代の流れといいますか、高感度撮影が一般的になり、こうした写真も定番化してきました。

撮影は2017年3月
なかなかこのようなタイミングに出合うことは難しいと思いますが、チャレンジ1発目で良いシーンを撮ることができました。

ガスの雰囲気も絶妙。

カレンダー4月の写真
新倉山浅間公園より望む桜と富士山

やはり4月から「桜と富士」の写真を外す勇気がありませんでした。
どうしてもこの組み合わせは定番化してしまいます。

当初、花物を排除した「幻想富士」ばかりで構想を練っていたのですが、”花物が欲しい”という意見を複数いただきまして、入れることにしました。

しかしながらこの日は最高にクリアーな空と、満開に咲き誇る桜が実に見事な日でした。

撮影は最新の2017年4月
桜の花も例年以上に勢いがあり、「これはいい」と思える条件です。

パターンは変えていますが、ここ3年のカレンダーの「4月」はすべてここから撮影した桜の写真になっています。

カレンダー5月の写真
大月市白谷丸より望む雲海と星空と富士山

満点の星空に流れる雲海という、エネルギー溢れる夜のシーンを入れました。

撮影は2015年の5月なのですが、実は2017年版カレンダーの「5月」に使った写真と、撮影場所も撮影日も同じです。

富士山撮影では「良い日は一日中ずっと良い」と言いますが、その通りですね。

真夜中~日の出以降まで、富士山の機嫌がよく楽しめた一日でした。

カレンダー6月の写真
南アルプス薬師岳より望む新緑と富士山

爽やかで明るい写真ながら、他ではなかなか見かけない、力作です。

撮影場所も、自分で「どこや?ここは?」って思ってしまうくらい、見覚えのないポイントですね。

さらに3000m級の新緑は7月上旬頃になるため、梅雨の時期に当たり、実は撮影が難しい。

この日は登ってみると思ったよりも富士山が綺麗に見えていて、本当に心が癒やされました。

撮影は2015年7月。新緑の写真というのはカレンダーに必ず1枚は欲しいですね。

カレンダー7月の写真
虹と富士山を山中湖から望む

2017年7月に撮影できた奇跡の一枚と思っている写真です。

この写真は台風一過に現れた奇跡の虹のアーチ。

Twitterでは自身の最高「いいね」数を獲得しましたし、ヤフーニュースにまで掲載されるなど、大きな話題に。

その後も「カレンダーに入れて欲しい」との要望が多く、しっかりと採用になりました。

8月に入れようかなとも思ったのですが、7月に撮影したので7月の絵柄としました。

カレンダー8月の写真
田貫湖より望むダイヤモンド富士

富士山写真としてはかなりクセの強い一枚でしょう。

撮影は2016年8月の田貫湖より。

上空に広がった雲があまりにもアーティスティックで、「プリントしたものを見ていただきたい」という想いから採用しています。

富士山の上に小さく「彩雲」が出ているのですが、これも画面上では気づきにくいでしょう。
プリントしたものを見てもらえば、気付いてもらえるかなと思いました。

田貫湖からの撮影ですので、当然「逆さ富士」を含めて切り取るのがセオリーでしょうが、
この時ばかりは直前になって望遠レンズに切り替えて本当に良かったと思いました。

カレンダー9月の写真
南アルプス北岳より望む雲海と富士山

2015年9月に南アルプス・北岳より撮影した一枚。

このときは北岳にテントで4日滞在して撮影していました。

上にも下にも雲が多く、不思議な世界に圧倒されました。
富士山が小さく地味になるものの、個人的にはかなり気に入っている写真です。

上空の雲も、9月に撮影したこともあり「秋らしさ」が出ていると思います。

カレンダー10月の写真
南アルプス小河内岳より望む赤富士

夏~秋は私にとって登山シーズンなので、山からの写真が続きます。

2016年10月の、自分の誕生日に撮影。

10月ともなると「冠雪した富士山」がイメージされるかもしれませんが、10月の中頃までは雪がないのが普通ですね。

この日は夕焼けがきれいな日で、順光側からは鮮やかに赤く染まる富士山が見事でした。

カレンダー11月の写真
甲府市千代田湖城山より望む夜景と富士山

澄んだ空気の中で夜明けを迎える、街並みと富士山です。

比較的マイナーなポイントながら、一度は撮っておきたい光景でした。
撮影は2017年2月。

今回採用した全13枚の中で、唯一「もう一度撮ろうと思えば撮れる」かなという気がしています。
ほかは、同じような写真はなかなか撮れないと思います。

ただ、私の写真のルーツが”夜景”であることもあり、こういった一枚もぜひ見ていただきたいところです。

カレンダー12月の写真
朝霧高原より望む笠雲と富士山

カレンダーのラストを締めくくるのは、真夜中の幻想的な笠雲と月がコラボレーションしたシーンです。
ぱっと見では昼間の写真に見えるかもしれませんが、深夜2時台の光景。

撮影は2017年2月20日。
2017年に出現した最も美しい笠雲で、しかも月が絡んでくるという、2017年のベストシチュエーションのひとつです。

個人的にも「良く撮った」と褒めてやりたい一枚ですね。

12月はクリスマスというイベントもあり、どこか夜の写真が似合うような気がしています。


制作を終えて

今回のカレンダーはかなり「攻めたもの」になっているかなと思っています。

巷の富士山カレンダーにあるような定番写真は、極力排除しています。

また過去作品・最新作品の中から「パワーのある」作品が集まったと思います。

全体のバランスも大事ですが、やはり一枚に秘めたパワーも大事です。
1ヶ月間は飾られるわけですからね。

以前は、あえて定番っぽい写真で構成したこともありましたが、だんだん独自性を出すようにしました。

毎年やっているからこそ、常に良い方向を求めて進んでいくわけですね。


あとで作品たちを見返してみると、2017年に撮影された写真も多く入れることができていました。

やはり引っ越してから、少ないチャンスも狙えるようになった成果かもしれません。

毎年、新しいものを生み出していければそれは凄いことだと思います。


それから、今回はひとつ申し訳ないことが。

それは、いわゆる「静岡県側」の富士山が、一枚もないことです。。

県としては静岡県のものが3枚入っていますが、全て富士山よりほぼ北側の位置になっています。

2017年は、山梨に引っ越したばかりだっということで、
どうか静岡県側が好きという方にはご容赦いただきたいと思います…。m(__)m

是非、買ってください

今回ご紹介したように、どの写真にも愛着があり、想いを込めて制作したカレンダーです。

どうか印刷された実物を手に入れていただき、2018年の1年間、飾っていただければ幸いです。

※なお、画面でご覧いただいている写真とカレンダーの色味が異なって見える場合があります。

壁掛けカレンダー
卓上カレンダー
ポストカード
【WEBショップ トップページ】
https://shop.fujisantotomoni.jp

どうぞよろしくお願いします!

富士山写真家 オイでした。
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富士山写真家 オイ 2018年カレンダー

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