2/24 春の足音、雲海を狙う
2月23日、今年は何度も雪が降りましたが、この日は温かい雨。
かなり気温も高く、三つ峠などの標高が高いところでも雪ではなく雨のようでした。
雨は23日の朝には上がり、一旦晴れ。
しかし24日朝には雲海が出ると予想しました。
ポイントは温かい雨、翌日の冷え込み、高気圧の訪れ、風が弱いなど。また、風向きは南寄り。
一旦晴れたものの、雲海が出る条件は揃っていると思いました。
このように「雲海が出そうだ!」と予想できるのは、まさしく冬の終わり、春の訪れです。
冬はなかなか雲海が出ません。
やはり暖かさや湿度が必要。
雲海を予想すること自体も、雲海を狙って撮影しに行くことも、どれも久しぶりでとても新鮮な気持ちです。
12月前半~2月後半までは、正に冬の時代…
ということで、まだ各ライブカメラでは晴れているところが多いながらも撮影に出発です。
神奈川県内ではちょっとした小雨もありましたが、山中湖まで出るとすっかり星空が広がっていました。
山中湖のライブカメラはずっと霧の中でしたが、やはり高台からなら雲海です。
まずは山中湖を見下ろすテストショット。
月明かりはなく街明かりが少し明るすぎますが、満点の星空が素敵でした。
最近はCapture NX2のバージョンアップでノイズリダクション「高画質2013」が使えるようになり、高感度での撮影が楽しくなりました。
何枚か撮影した後、続いてバルブ10分での撮影です。
ノイズが出にくいので今までずっとバルブ派でしたが、カメラ性能や処理技術が向上するにつれて、好みも変化していきそうです。
基本的には「夜なんだからバルブでしょ」と古い考えを持っておりますが…(デジタル世代なんですけどね^^;)
ちなみに、バルブ撮影中にザックのパッキングをするなど上手く時間を使うのがマイブーム。
さらに湖畔へ降りて走行していると、とても珍しい?光景に出会います。
山中湖で、対岸がガスっているのに、手前が晴れている。これは貴重な光景だ!
と思ったのですが、ピントを合わせる前にすぐに霧に包まれて終了^^;
やはり、「対岸だけ」というわけにもいかず、全体的にガスってしまうようです。
逆さ富士がとても綺麗で、上手くいけば作品になりそうだったんだけどなあ。
さて、場所を移動して精進湖まで回ってきました。
最終目的地ではないものの、湖面が穏やかそうなので湖畔に立ち寄って撮影してみます。
なんと薄雲が流れてきているではありませんか。
これは想定外。上空はピーカンだと思っていました。
風向きが南寄りになってくる影響だとは思いますが、うーん。
これは、素直にここで朝を迎えて朝焼けを狙うほうが良いのでは!?と思ってしまう。
逆さ富士も安定して綺麗だし、迷います。
ソフトフィルタを使ってみたり広角で撮ってみたり、いろいろ撮影しながら一人作戦会議です。
しかし、余計な迷いは良くない!
最初に決めた目的地を目指したほうが、大抵の場合は成功する。
その場で見て感じたことより、実は遠くからイメージして、予想したことのほうが当たっている可能性が高いんですよ。
これ重要なこと。
予想に反してなかなか雲海が出てくる様子がなかったのですが、自分の直感を信じて「上」へ向かいます。
しかしなんということでしょう。
さっきまであんなに綺麗に見えていた富士山が全く見えないではありませんか!
どうも風の流れが変わったようにも感じましたが…
それから、甲府盆地方面がちらっと見えましたが、夜景の上に1500m程度のガスの層があり、こりゃ雲海が高いな…と思いました。
しかし「朝方に風向きが変わって雲が出てくる」という予想は正解で、悪い読みではなかったと思うことにしましょう。
富士山が見えない、出てくるまで待つ。これが撮影の醍醐味なのです。
最初からスッキリ晴れていて、スッキリした富士山を撮って、綺麗な写真を持って帰る。それでは面白くないんです。
だからなんだかこの悪い天気が幸せに思えました。
気温は0~1℃ほどで、かなり湿った風が南東方向から吹き続けていました。カメラは結露。
そして待つこと1時間ほど、なんとか見えた富士山がコチラ!
いや~なんとか夜明けの時間帯に顔を見せてくれました。
一応「雲海」と言って良いでしょう。
もうちょっと低い雲海が出ると読んで来たのですが、自分が雲海に呑まれてしまいました。
そんなこともあります。そんな撮影が楽しいのです。
しかしショータイムはすぐに終了。
ちょうど日の出の時間頃、最も冷え込んで雲海などが濃くなる時間ですが、その通り雲が濃くなって終了。
ということで、こんな感じになりました…
日の出の頃は、霧に包まれて幻想的な雰囲気。一応構図などを考えてちゃんと撮ってみました。
この後、しばらく様子見しましたが、一向に晴れそうにないため、あえなく撤収です。
精進湖の様子が見えました。どこにどう氷が残っているか良くわかりますね。
湖面はとても穏やかで、鏡のように景色を反射しています。
道には雪が多いところもありやや危険でした。
今日も三脚2本、カメラ2台、レンズは6本の装備でしたが、フィルムカメラの出番はありませんでした。
最後に精進湖で一息。
待っていると富士山が出てきてくれました。
夜中よりも湖岸が凍ってきていて、逆さ富士が撮れずでした。
スッキリ晴れた富士山もいいけど、こういう曇りがちな富士山はなんだか久々で新鮮。
雲をまとった絶妙な表情に、どう撮ろうか?と頭を働かせるのは楽しい作業でした。
以上、この日の撮影は終了です!
かなり気温も高く、三つ峠などの標高が高いところでも雪ではなく雨のようでした。
雨は23日の朝には上がり、一旦晴れ。
しかし24日朝には雲海が出ると予想しました。
ポイントは温かい雨、翌日の冷え込み、高気圧の訪れ、風が弱いなど。また、風向きは南寄り。
一旦晴れたものの、雲海が出る条件は揃っていると思いました。
このように「雲海が出そうだ!」と予想できるのは、まさしく冬の終わり、春の訪れです。
冬はなかなか雲海が出ません。
やはり暖かさや湿度が必要。
雲海を予想すること自体も、雲海を狙って撮影しに行くことも、どれも久しぶりでとても新鮮な気持ちです。
12月前半~2月後半までは、正に冬の時代…
ということで、まだ各ライブカメラでは晴れているところが多いながらも撮影に出発です。
神奈川県内ではちょっとした小雨もありましたが、山中湖まで出るとすっかり星空が広がっていました。
山中湖のライブカメラはずっと霧の中でしたが、やはり高台からなら雲海です。
まずは山中湖を見下ろすテストショット。
月明かりはなく街明かりが少し明るすぎますが、満点の星空が素敵でした。
最近はCapture NX2のバージョンアップでノイズリダクション「高画質2013」が使えるようになり、高感度での撮影が楽しくなりました。
何枚か撮影した後、続いてバルブ10分での撮影です。
ノイズが出にくいので今までずっとバルブ派でしたが、カメラ性能や処理技術が向上するにつれて、好みも変化していきそうです。
基本的には「夜なんだからバルブでしょ」と古い考えを持っておりますが…(デジタル世代なんですけどね^^;)
ちなみに、バルブ撮影中にザックのパッキングをするなど上手く時間を使うのがマイブーム。
さらに湖畔へ降りて走行していると、とても珍しい?光景に出会います。
山中湖で、対岸がガスっているのに、手前が晴れている。これは貴重な光景だ!
と思ったのですが、ピントを合わせる前にすぐに霧に包まれて終了^^;
やはり、「対岸だけ」というわけにもいかず、全体的にガスってしまうようです。
逆さ富士がとても綺麗で、上手くいけば作品になりそうだったんだけどなあ。
さて、場所を移動して精進湖まで回ってきました。
最終目的地ではないものの、湖面が穏やかそうなので湖畔に立ち寄って撮影してみます。
なんと薄雲が流れてきているではありませんか。
これは想定外。上空はピーカンだと思っていました。
風向きが南寄りになってくる影響だとは思いますが、うーん。
これは、素直にここで朝を迎えて朝焼けを狙うほうが良いのでは!?と思ってしまう。
逆さ富士も安定して綺麗だし、迷います。
ソフトフィルタを使ってみたり広角で撮ってみたり、いろいろ撮影しながら一人作戦会議です。
しかし、余計な迷いは良くない!
最初に決めた目的地を目指したほうが、大抵の場合は成功する。
その場で見て感じたことより、実は遠くからイメージして、予想したことのほうが当たっている可能性が高いんですよ。
これ重要なこと。
予想に反してなかなか雲海が出てくる様子がなかったのですが、自分の直感を信じて「上」へ向かいます。
しかしなんということでしょう。
さっきまであんなに綺麗に見えていた富士山が全く見えないではありませんか!
どうも風の流れが変わったようにも感じましたが…
それから、甲府盆地方面がちらっと見えましたが、夜景の上に1500m程度のガスの層があり、こりゃ雲海が高いな…と思いました。
しかし「朝方に風向きが変わって雲が出てくる」という予想は正解で、悪い読みではなかったと思うことにしましょう。
富士山が見えない、出てくるまで待つ。これが撮影の醍醐味なのです。
最初からスッキリ晴れていて、スッキリした富士山を撮って、綺麗な写真を持って帰る。それでは面白くないんです。
だからなんだかこの悪い天気が幸せに思えました。
気温は0~1℃ほどで、かなり湿った風が南東方向から吹き続けていました。カメラは結露。
そして待つこと1時間ほど、なんとか見えた富士山がコチラ!
いや~なんとか夜明けの時間帯に顔を見せてくれました。
一応「雲海」と言って良いでしょう。
もうちょっと低い雲海が出ると読んで来たのですが、自分が雲海に呑まれてしまいました。
そんなこともあります。そんな撮影が楽しいのです。
しかしショータイムはすぐに終了。
ちょうど日の出の時間頃、最も冷え込んで雲海などが濃くなる時間ですが、その通り雲が濃くなって終了。
ということで、こんな感じになりました…
しょんぼり。しばらく晴れそうもない。 pic.twitter.com/ULmozDNwfw
— 富士山写真家 オイ (@fujitomo_oi) February 23, 2015
日の出の頃は、霧に包まれて幻想的な雰囲気。一応構図などを考えてちゃんと撮ってみました。
この後、しばらく様子見しましたが、一向に晴れそうにないため、あえなく撤収です。
精進湖の様子が見えました。どこにどう氷が残っているか良くわかりますね。
湖面はとても穏やかで、鏡のように景色を反射しています。
道には雪が多いところもありやや危険でした。
今日も三脚2本、カメラ2台、レンズは6本の装備でしたが、フィルムカメラの出番はありませんでした。
最後に精進湖で一息。
待っていると富士山が出てきてくれました。
夜中よりも湖岸が凍ってきていて、逆さ富士が撮れずでした。
スッキリ晴れた富士山もいいけど、こういう曇りがちな富士山はなんだか久々で新鮮。
雲をまとった絶妙な表情に、どう撮ろうか?と頭を働かせるのは楽しい作業でした。
以上、この日の撮影は終了です!
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Posted at 2015.02.25
Updated at 2015.03.16
この日の「今日の富士山」

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