3/2 春の訪れ、雲海と梅を撮りに。

清水吉原の雲海と富士山

いよいよ3月に入り、花も咲いてくるし、雲海が出る確率も一気に上がってきます。

ちょうど3日前はかなりボリューム感のある雲海が出たため、「これは撮りたい!」と思わず唸りました。
天気の感覚が、雲海が出づらい冬のままだったので、ここまでの雲海が出ると予想しきれず。
やはり富士山は「ダメ元でも行かなきゃ撮れない」と痛感させられたわけですが…

それにしても3日前の天気図は強い冬型に見え、風が強くてダメだと思ったんですよ。
風が強ければ雲海は風に飛ばされ、「チョロ」になるのはよくあること。

しかし予想に反しての大雲海だった。

…という結果を受けて、今回は完全に真似っ子です。
というのも、天気図が3日前と非常に似通っていたので、同じことが起きないか?と安易に考えたわけです。

しかし結果から言ってしまうと、今日こそ本当に「チョロ」でした。
今日は読みが当たった。3日前も、こんな感じだと予想してたんですが。
ある意味で”予想通り”の展開でしたが、”期待通り”とはならなかったのでした。

やっぱり良い写真が撮りたければ撮影回数がモノを言います。

というわけで写真です。

到着して間もなくの様子から。3時48分。
雨が上がった直後ということで雲量がまだ多かったか。おそらくあと数時間前であれば、もっと多かったかもしれないです。
清水吉原の雲海と富士山
また、ちょうど月が沈んでいく時間でしたが、山頂部分がわずかにピンク色に!?
月光の紅富士をかろうじて捉えたか。もう20分早く着いていればしっかり撮れたと悔やまれます…

雲海は落ち着かず、風に流されて暴れている様子もわかります。
また、以前よりはマシになったものの、工事の光源はちょっと気になりますね。

縦構図の星グルをやってみました。
ファインダーが暗くて構図をミスったので下部をトリミングしました。
清水吉原の雲海と星空

それにしても安定のカメラブレをやらかしました。
雲台を縦に構えてバルブをやると、カメラの自重で動いてしまうことがよくあるのですが。
今回も漏れなくやらかしました。作品になりません。

バルブが終わり、明るくなった空にたなびく雲海と星空。
風により次々湧いては消える雲海。手前の「こんもり」した部分がアクセントに。
空には、天の川も写ってるんですかね!?
清水吉原の雲海と星空

夜明けの時間になるとPLフィルタをセットし、ハーフNDフィルタは手持ちでやります。

雲海が減ったり増えたり。手前の雲がなくなったので望遠気味にして詰めてみる。
jpeg撮って出し、空は白飛びですがご参考写真として。
実は到着時からずっと気にしていた、富士宮方面に待望の雲海が登場!これがあるかないかが個人的にはとにかく重要でした。
清水吉原の雲海と富士山

上記から6分後、また雲海が増えた様子。
雲海が手前を埋めたタイミングで撮影。白飛びギリギリの露出です。
清水吉原の雲海と富士山

jpeg撮って出しの状況写真その1。
清水吉原の雲海と富士山

jpeg撮って出しの状況写真その2。
変化する雲海によく目を凝らします。このように一部に固まってしまうとカッコ悪い。
こんなに動きが激しいのは初めてのことで、かなり集中して狙いました。
清水吉原の雲海と富士山

富士山に日が入り、紅富士に染まってきました。
しかし夏にかけてどんどん逆光気味になっていくので、もう紅富士の見える面積がかなり狭いです。
清水吉原の雲海と富士山

横からの光がだいぶ入ってきたところ。作品にならないなあ…と思いつつとりあえずシャッターを切る。
清水吉原の雲海と富士山

夜明けの撮影は日の出を合図に終了といった感じ。
ここからはリラックスして、ぼちぼち次の撮影地に移動します。

ポイントを少し変えて手持ちで気軽に撮影。
贅沢なことですが、この光景も見慣れてくるとあまり興奮しなくなります(笑)
最近はもっぱら、重機で削られてしまった不自然な形の山に目が行ってしまいます。
清水吉原の雲海と富士山

いわゆる「天空の茶畑」です。茶畑の存在感を活かして、シーズンに撮りたいですね。
清水吉原の雲海と茶畑

Twitterでよくhashimukiさんが出しているポイント。何度も見てると意識がそうなってきますね(笑)
そしてスマホのほうが上手く撮れてるという”あるある”!
ここから富士市に移動して梅を狙います。
岩本山公園の前にちょっと寄り道。しかし既に雲が出てきてしまった…(^_^;)初めてのポイントでしたが、なかなか撮影は楽しそうな木が多かったです。
ただし花の見頃はやや過ぎていて、花が落ちている枝もたくさんありました。

そして本番の岩本山公園に移動してみたものの、雲が多くてこんな写真が精一杯となりました。
岩本山公園の白梅と富士山

雲海~梅を狙った動線は先輩カメラマンの真似っ子。確かに朝は雲海、日が昇ったら梅と回るのは効率が良いですね。
しかし今回は雲にやられてしまいました。こればかりは富士山の宿命なので、仕方ないところです。
朝だけでも撮影できたのがラッキーというところでしょう。

富士山もほとんど見えなくなり、撮影終了~って感じです。
知人のminamigaokaさん、小松さんと会ったのでしばらく話していました。
雲が多かったためマトモにカメラを向ける気にもなれなかったのですが、
岩本山公園は去年から柵の中への立ち入りが厳しく禁止されてしまい、撮影がとても難しくなりました。
植生保護のため当然の措置とは思いますが、数センチ単位で構図を取っているカメラマンにとっては、厳しい現実となりました。

ちなみに私が雲海を撮影してる早朝の時間であれば、バッチリ富士山も見えていて撮影日和だったようです!
体はひとつしかないので、2頭は追えませんね。

この日の「今日の富士山」

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