大地が作り出す絶景。
人間の手が介在していない風景がそこにあります。
これが私の追いかけている一つのテーマでもあるのです。
「写真」というテーマは非常に広く、そこには人間が写っていたり、人間が作ったものが写っていたりするのですが。
いろいろな写真がある中で、やはり自分は「自然が好きだ」ということ。
人間が作った「綺麗」が悪いわけじゃないが、自然が作った「綺麗」は神秘的で儚いと思うのです。
この写真に写っている富士山も、雲も、山並みも、雲海も、太陽も、全て自然の産物であるのです。
だからこういった写真には思い入れが強くあります。
この年の3月~4月は朝焼けや雲海の発生が非常に少なく、「快晴の富士山と何か」を組み合わせるような撮影がおのずと多くなりました。
ただ、そういった写真は「想像を絶することがない」ので、今ひとつ撮影していても気持ち的な盛り上がりに欠けるのも事実なのです。
(他方、「花と富士山」等の写真は一般的には非常にウケが良いのですが。)
やはり私の原点といいますか、このような自然が魅せる景色は大事にしていきたいと思います。
それは初期に私にインパクトを与えてくれた大山行男氏の写真に教わったことです。
彼の作品のほとんどが「二度と訪れない光景」を捉えています。
「綺麗か・綺麗じゃないか」だけで写真を判断するのは少し勿体無い気がしますね。
アップロード日: 2018年4月29日