夜の逆さ富士をバルブ撮影しました。
写真でどこまで伝わるかわかりませんが、素晴らしい光景でした。
「ただの逆さ富士じゃないか」と言ってしまえばその通りなのですが、
この光景を肉眼で見たときに、やけに感動しました。
精進湖には何度も来ているし、月光での逆さ富士も何度も見たことがあるはずなのですが…
強いて言えば月が満月に近く、明るかったことが言えるでしょうか。
明るい月光に照らされ、ハッキリと浮かび上がる富士が、
巨大な鏡のステージにその姿を写し、あたりは静寂に包まれる。
正に神秘そのものといった印象。パワーを感じました。
辺りに街明かりが少なく、静かな夜を演出してくれるこの精進湖。
あたりは山々に囲まれるものの、富士山方面だけが見事に開け、
左右から迫る稜線がまた富士山の存在を際立たせてくれます。
とても素晴らしいロケーションです。
そこに月の演出。
恥ずかしながら最近になって気付いたのですが、
満月の高度は冬になるほど高く、太陽の軌道とは四季が逆転しているとのことです。
よって、この冬の精進湖から太陽を望むと、富士山のすぐ左手からの逆光の御来光となりますが、
満月付近では月は昇った時から順光、更に南中、それ以降も高度を高くキープして富士山を高くから照らしてくれます。
精進湖のような暗い場所では、月光の強さが圧倒的に感じられます。
目が慣れれば昼間のようにも感じます。
そこに浮かび上がる富士山、そして逆さ富士とくれば…
感動しました。
このシチュエーションは、撮影のみならずちょっとした観光としてもオススメです。
肉眼でも富士山はハッキリ見えます、逆さ富士も。
12月~1月の満月前後、なるべく風の弱い快晴の日が狙い目です。
きっと感動します。
アップロード日: 2014年12月17日