高ボッチの霧氷と富士山です。
この日は雲のため日当たりが良くなく、淡い感じの作品に仕上がりました。
2年前に良い霧氷に出会ったときは、あまり霧氷を富士山を組み合わせるという意図がなく、
せっかくのチャンスを無駄にしてしまいました。
今回は「霧氷と富士山を撮りたい!」と意気込んでの出撃。
これを撮るためだけに飛んできました。
しかし邪魔な雲のせいで、霧氷に日が当たらず。
写真の上に少し雲が写っていますが、この上に更に厚い雲があります。
ポイントを移動すれば日当たりが良いかも?と思って何箇所もうろうろと周りましたが、
なかなかタイミングが合いません。
少し望みがありそうなので三脚を立てて待機し、一瞬でも日が当たる瞬間を待ちました。
それがこの一枚。
なんとか霧氷の向こう側に少し光が…
でも、弱いですね。
ハーフNDも使い手前を明るくしようと試みていますが、
やはり基本的には日当たりが重要。
富士山までも100kmの距離があり、ヌケが良くないと霞んで見えてしまいます。
この撮影で改めて学んだことは、
”ヌケ”と”光線状態”はきっちりとした写真を撮るための大前提だということです。
富士山は巨大な山であるからこそ、このように100kmも離れた場所からしっかり見えます。
それゆえ、撮影場所と富士山の間には空気があり、そこが澄んでいないと富士山が綺麗に見えないんですね~。
ヌケの良い時の富士山は目で見ても鮮明で、強烈です。
そして光線状態については、写真の基本中の基本。
写真は光の集まりを表現したものですから、切っても切り離せない関係です。
人間の目で見た以上に、光の部分と影の部分がハッキリと表現されてしまいますので、
ここをしっかり考慮して写真に収めなければなりません。
さらにこだわるなら、光がどちらの方向から当たっているかも、重要になってきます。
この日の撮影に限っては、「せめて光が当たってくれ」という状態でしたので、
光の向きなんて二の次でしたが(笑)
しかし撮影経験を重ねることで、こうして基本に立ち返ったりして、
また理解が深まっていくんだなあと感じます。
基本をしっかり抑えつつ、さらに経験を積んでいきたいですね。
アップロード日: 2014年12月21日




