コンテストに入賞した『月雲に遊ぶ』の別カットです。
一晩中、雲の流れが面白くてひたすら撮影し続けていました。
ブログにも書いたとおりです。
月が絡み、雲が流れ、逆さ富士も見事という条件ながら、
ダイヤモンド富士を撮りに来たカメラマンたちはみな車の中。
勿体無いですよね。
朝には雲が晴れてしっかりダイヤモンド富士が見られたのも、本当にラッキーな条件でした。
『月雲に遊ぶ』のシーンからは時間が経っており、雲の出方が少々違います。
流れて筋を描くような雲ではなく、空全体に広がる鱗雲のような状態に。
また、月がより南側に昇ってきて富士山も半順光に。
真夜中ながら、富士山の白い冠雪が眩しく輝いて気持ちが良いです。
ところで、この池からの撮影は、現在は厳しい条件に変わってしまいました。
2015年8月に行われた長渕剛オールナイトライブのタイミングで、
富士山方向に明るい街灯が設置され、真夜中も煌々と光っています。
この日のように月がいくら明るいといっても、目立ってしまうことでしょう。
ましてや月のない夜に天の川を撮ろうものなら、強烈な光となってしまいます。
よって、今は消えた絶景です…
人工的な撮影ポイントであっても、いつ消えて撮れなくなるかわからない。
本当に、良いと思えば幾度となく通って作品を残すべきだと感じます。
アップロード日: 2016年1月18日