田貫湖で撮影成功した満月の「ダブルパール富士」。
撮れそうで意外と撮れないであろう貴重なショットとなりました。
ダイヤモンド富士とともに、パール富士の撮影情報は当サイトの撮影カレンダーに記載しているのですが、データは事前に一括で作成しており、作成者本人である私も見ていないことがほとんど。
この日、パール富士が撮影できるということは、偶然に自分のサイトを確認した際に知りました。
ちょうど天気も安定していそうで、朝は伊豆で撮影をしており、夕方に西側のこちら田貫湖まで移動してきました。
期待以上の安定した天気で快晴、日没の紅富士もバッチリ見られ、日没前から湖面も穏やかという絶好の条件が整っていました。
私のサイトを見てかは分かりませんが、カメラマンも100人程度は湖畔に集まっていたように思えました。
ダイヤモンド富士ほどの混み方ではないものの、なかなかの人気が伺えます。
湖畔にはまだ撮影スペースが空いている状況で、細かいポジショニングにやや迷いましたが、今回は少しセンターからは右にズレてしまったのが心残り。
富士山に近く、さほど広くない田貫湖といえども、やはり10m単位くらいでは位置を定めたいところですね。
広角での撮影に際しては、左側の山並みが入ってくると構図のバランスを崩すため、それが気になったこともあってやや右寄りにポジションしてしまいました。
あとは、ウロウロした限りではここが一番湖面が穏やかだったため。
それでも一見しただけでは月の出の位置が右寄りだということには、気づかないレベルかもしれませんね。
月が出た瞬間はドセンターからでしたが、月が半分ほど昇ると右寄りに移動してしまいました。
それでも結果的には、風が吹いて湖面が揺れることもなく、変な雲が出ることもなく、最高の条件で撮影できたので良かったです。
完全に日没後の暗い状況での撮影のため設定はどうするか悩みましたが、撮ってみて結果オーライということで。
ISO感度は上げず、絞り解放付近での撮影でした。
ゴーストに関しては撮影時に対処はしませんでしたが、結果的に影響が少なかったので、撮影後のレタッチでうまく消去できてほっとしています。
またダイヤモンド富士と同様、レンズ前面が汚れているとダイレクトに画像に影響が出てしまうため、直前にクリーニングして正解。
余計な写り込み等は防ぐことができたようです。
そして撮影前に気付いたことですが、満月は明るくて空の星も見えづらくなってしまうため、一見すると夜の写真に見えないのが難点です。
おそらく、説明なしに画像を見せても、なかなか響かない作品であると思います。
今回はちょうど「満月の夜」であったことが付加価値にはなっているのですが、写真としては、月が細い時期のほうが星も写すことができて面白いのかもしれません。
夜の写真に見せるために、レタッチでは気持ち露出を抑えめにして現像しています。
等々、撮影に際しては気を遣う点がかなり多数あったのですが、なんとか形になりましたね。
またチャンスがあれば、異なる条件での撮影にチャレンジしてみたいですね。
アップロード日: 2019年11月15日