赤石岳より南アルプス南部の素晴らしい眺めです。
具体的には、大倉尾根から続く最後の登りへ差し掛かったあたりからの撮影です。
このあたり、南アルプス南部は非常にアクセスの悪い場所で、
話によれば北アルプス全体の1/100くらいしか登山客がいないとのこと。
地元静岡県民であっても、ここへ来るより北アルプスへ登るほうが近いんだとか。
そんな秘境とあって、この付近から撮られた写真がネット上にも
あまり出回っていないことには驚きます。
朝はまだ撮影しやすい時間ですが、午後ともなるとほとんど写真を見かけませんね。
そんな中、昼前の撮影ではありますが、よく晴れてバッチリ山並みが見えるショットです。
何気ない景色かもしれませんが、案外貴重な光景ということに気付いて少々興奮。
紅葉と富士山だけを絡めた巧妙な構図もまた良いのですが、
ここは思い切ってズームを広角側へ回して、壮大なスケールを素直に表現。
連なる南アルプスの迫力が伝わってきます。
紅葉しているのは通称”ラクダのコブ”と言われるあたり。
少し平になった場所が富士見平です。そこから下へ伸びる大倉尾根。
富士山のちょうど真下の位置には、標高2535赤石小屋も見えていますよ。
中間に位置し、南北に伸びる稜線も2500m級の山岳地帯。
富士山の真下に見えるピークは生木割山。
その右にやや鋭く立ち上がって見えるのが笊ヶ岳。
さらに右の丸みを帯びたピークが布引山。
富士山が左裾に従えているのが毛無山。
1900mを超える山ですが、ここから見るととても小さく見えてしまいます。
本当にスケールの大きい眺めですね。
アップロード日: 2015年10月8日