南アルプス長期滞在でもっとも印象的だったシーンでした。
西側から富士山を望むこのエリアからは、夕刻に赤く染まる富士山を狙うことができます。
しかし撮影条件は非常に難しいもので、なかなか理想的な状況に出会えないまま数年が経過しています。
今回はひとつ、狙いに近いシチュエーションに出会うことができたと思っています。
残念ながら「赤い」光ではなかったですが、雲間からの鋭い光線でした。
画像からも分かるように、光の上下は影になっていて、非常に細い、まるで「矢」のような光が射しました。
条件としてはやはり、上空に雲があり、雲からの反射光が加わることでしょう。
もしかすると雲が一部の光を遮ることで明暗差が生まれ、光の当たる部分がより強調されるということもあるのかもしれません。
富士山という被写体を通して映し出される、壮大な光と影の演出です。
写真の基本とも言える光と影は、これからも重要であり続けるテーマとなるでしょう。
アップロード日: 2018年10月9日
自己評価: