大変低頻度となっているサイトの更新ですがようやく新年初の投稿になります。
いつもご覧になって頂いている皆様、今年もよろしくお願い致します。
さて今回は2022年元旦の日の出、つまり”初日の出”の一枚です。
ある意味でまさか、自分が本栖湖から初日の出を撮ることになるとは思っていませんでした。
本栖湖といえば冬場に太陽の上がる位置が富士山頂に近く、日の出の名所であります。
それゆえ、正月・三が日などは大変な混雑になると噂に聞いており、とてもこの時期に近づきたいとは思っていなかったのです。
例年、混雑を避けるため、元旦の撮影は順光側の紅富士をよく狙っていました。
紅富士であれば、富士山の東側ならどこでも見られるとあって混雑を避けるのは簡単です。
一方で日の出と富士山が見られ、アクセスが良く、知名度が高い場所については、大変な混雑が予想されます。皆さん、好きですよね。
個人的な気持ちとしては、暦など関係なく、景色が綺麗かどうか、1月1日でも2月4日でも別に一緒じゃないか、という考えなのですが。
ではなぜあえて混雑必至の本栖湖にわざわざ乗り込んだかと言うと、日の出の2時間ほど前に「パール富士」があったからです。
こちらの写真はまた後でアップする予定ですが、本栖湖でパール富士が見られることは珍しいため、以前にも何度か撮影しましたが、今回も狙ってみることにしました。
富士川町などのエリアでも見られましたが、時間が早すぎるため、薄明に見られる本栖湖を選びました(家からも近いしね)。
混雑のためどんなトラブルがあるか分からないため、4時位から湖畔に入っていきましたが、まあ凄い混み方でした。
湖畔の管轄の身延町もこの事態を分かっていると思われ、路上駐車を避けるよう促す看板が立っていました。
しかしそれも虚しく、湖畔にはズラズラと路駐の列が。
路駐が左右どちらにも連なってくるといよいよ車が通行するスペースが無くなり身動きができなくなります。
パール富士の撮影地が浩庵キャンプ場よりも奥だったため入って行こうとすると、両側に路駐の列があり、道路上はすれ違いができない状態に。
朝4時台で既に混乱しており、すれ違いのため一時交通がストップ、通り抜けできなくなりました。
車の台数が少ないうちは、すれ違い不可のゾーンが少ないため、なんとか車が流れていました。
ところがやはりというか、パール富士の撮影が終わり、日の出が近づく6時過ぎ、更に車が増えてきています。
メインの目的がパール富士だったため、撮影が終わって移動可能であれば、日の出は別の場所で、と考えていましたが、結局、パニックに巻き込まれてしまいました。
6時過ぎに本栖湖からの脱出を試みましたが、ついに道路が車で埋まってしまい、完全に通行不能となっていました。
左右には路駐の車があり、ついに道路のど真ん中にも車が駐車されているのです。
もはや道路全体が駐車場。これはひどい。
話には聞いていました本当にこうなるんですね。本栖湖から出られない。
というわけで、車1台分になった狭い道をなんとかバックで引き返して、隙間でUターン。
初日の出は本栖湖から撮影することにしました。
このような展開があり、ついに初めて、本栖湖から初日の出を撮ることになりました。
定番中の定番すぎて、まさかという感じですね。
天気としては典型的な冬晴れで、ある意味では”最高の天気”ですよね(笑)
曇っていたら日の出も富士山も撮れないかもしれないので、元旦に晴れているというのは、まあなんやかんや言って嬉しい事なのかもしれません。
日の出の時間はアプリで簡単に分かる時代、寒いので直前まで車で待機。
便利でつまらない時代になってしまいました。
冬らしく山頂には少し雪煙が舞い、太陽が出たところで虹色フィルターでデコレーションしました。
太陽を入れた逆光の写真については、昔から色々と試行錯誤しており、今回もまた実験を兼ねた撮影でもありました。
長年を掛けて色々とノウハウが蓄積してきています。
カメラメーカーが全然逆光撮影のことを考えて機材を作ってくれないので、色々と工夫をしながら上手く撮れるようにやっています。
日が出ると撮影はすぐに終了。雲が出ないので変化もありません。
残念ながら風が強く逆さ富士も出ずでした。
さて、本栖湖に入るときから既に大混乱でしたが、おそらく大変なのは帰りです。
当然ながら日の出の頃に合わせて来る人も多いだろうし、帰りは朝よりも更に混雑が予想されます。
湖畔からは対岸にパトカーのランプも見えていました…
果たしてどこがどれくらい混んでいたのかは定かではありませんが、8時頃に撮影を終えて帰路に向かうと、浩庵キャンプ場付近で車がストップ。
そこで1ミリも動かず待つこと約40分でした…。
完全に止まってましたね。
ちなみに冬期は本栖湖の南岸あたりが冬季閉鎖となり、逆周りでの脱出ができません。
また今年は工事のため、身延町方面に抜けるトンネルが通行止め。
よって、出口が国道へ抜ける1つしかありません。
40分まってようやくノロノロの動き出した道路ですが、撮影を終えた頃には混んでいなかったはずの、国道出入り口付近のほうがかなり混んできていました。
どうやら竜ヶ岳で元旦ダイヤモンド富士を見た登山者が降りてきて、出入り口付近に合流しているようでした。
本栖湖+竜ヶ岳のダブルパンチで脱出渋滞。
結局、撮影後、本栖湖を脱出するのに約2時間ほど掛かってしまいました。
もう少し脱出が早かったら、本栖湖~精進湖までの国道も渋滞していたようです。
ということで、ヤレヤレですね。
”湖から出られなくなる”というのは何年か前に聞いており知っていたので、覚悟していましたが、やはりその通りとなりました。
本栖湖にしても手前側にいるか奥まで入るかでかなり違うと思いますが、やはり奥まで入ると最も大変でしたね。
帰りは完全に「徒歩のほうが早い」でした。
今回は天候もバッチリ快晴で、多くの人が富士山と初日の出を見に来たのでしょう。
ある意味、「怖いもの見たさ」でこの混雑を一度体験してみたかったこともあり、今回は楽しめました。
非常に良い経験となりました。行ってみないと現場の状況は分かりませんからね。
皆さんも本栖湖で初日の出をご覧の際は覚悟して臨んで下さい!
決してオススメはできません!
それでもという人は万全の対策で。トイレ問題もありますから水分注意です(笑)
アップロード日: 2022年1月16日