白糸の滝̀ライトアップ̀2021年の写真̌̎世界遺産 白糸ノ滝ライトアップ2021̏ - 富士宮ע郊外・ע街地エリア࿸静岡ݼ࿹̍

『 世界遺産 白糸ノ滝ライトアップ2021 』

★★★★☆

白糸の滝、ライトアップ2021年版です。

正確に調べていませんが、ライトアップイベントは2020年が最初だったと思います。

その前年は、降雨の不足のため富士山に全く冠雪が無かったのが印象的です…

2021年、ようやく冠雪の富士山と滝のライトアップのコラボレーションが実現しました!

ライトアップイベントは、予算の関係もあり、たった4日間のみ。
しかも今回は強風・雨のため1日が中止となり、3日間となりました。

個人的な話をしますと、このライトアップを写真に収めたくスケジュールに登録していたのですが、20日から開始するこのイベントのリマインダーを間違えて22日にセットしてしまい、すっかり予定をすっぽかしてしまいました。。

11月20日~23日で開催されたこのイベントですが、20日は比較的条件が良く、21日は曇り、22が中止となり、23日がこちらの写真となります。

20日でも既に紅葉のピークは過ぎていたかもしれませんが、23日もなんとか紅葉は持ちこたえていました。

今回の写真もSNSやサイトにアップするか迷ったのですが、この写真に関しては、どうしても撮影するには”激戦区”となります。

久しぶりに展望台を訪れて実感しましたが、ベストな構図で撮影できるポジションは2~3人のみ。
余計な木が多く、きっちりした構図で撮れる人数はかなり限られます。

しかも暗くなってからのライトアップで、富士山が残照に照らされている時間となると、次々場所を交代しながら撮るのも現実的ではないです。

展望台は2015年にリニューアルされて再整備されたものの、周りから伸びてくる木は剪定されずやや展望が狭いままです。
周辺の木々も年々、成長しています。

もう少し工夫が必要ではないかなと思ってしまいます。白糸の滝は、世界遺産(富士山の構成資産)ですよ。

まあそういうわけで、ベストポジションからの撮影は容易ではないだろうと思っていたのです。

しかもライトアップ4日間のうち、夕方に富士山が見えるのは何日あるだろう?と。

私が狙ったこの最終日は、たまたま雨上がりで、夕方は雲が少なそうな予報が出ていたため、撮影にチャレンジすることにしました。

早朝の撮影を終え、早々に現場に向かいました。

遅いか?早いか?分かりませんでしたが、到着したのはAM9時台。

当然ながら、日中の滝の撮影も兼ねていたのですが、既にカメラマンがずらりといました。

ベストポジションは2~3人という展望台にひしめくカメラマン、、、この日は祝日だったのも影響しているでしょう。

しかし声を掛けてみると、皆さんは日中が狙い目とのことでした。
午前9時に来て、午後5時のライトアップを狙うというツワモノは、どうやら居なかったようです(笑)

ということで、この時間から場所取りをしたのは私だけでした。

太陽の光線状態により、また雲の出方により状況が変わるため、結局12時頃までは撮影をしていました。
そこから5時間は、撮影もせずただただライトアップ待ち。
誰よりも気合を見せつけましたよ。

そしてライトアップスタートの17時です。

徐々に暗くなってくる現場、もう少し早くから点灯しても良いのではとの声がありました。

時間になるに連れて現場はカメラマン&観光客で溢れました。
暗くなってから来る人も多く、かなり混雑していたと思います。

本当に展望スペースが狭いのが悲しいところ。
多くの人に見た貰いたい景色ですが、私も撮影があるので場所を譲ることができません。

夕焼けが終わって徐々に暗くなっていく富士山。
ライトアップと富士山の残照の明るさのバランスがベストになるタイミングを狙うため、撮影を継続します。
最初は富士山の方が明るいですが、徐々に日が暮れて富士山が暗くなると、滝のライトアップの方が明るくなってきます。

そして今回の一枚です。

やはりこの手の撮影は難しいです。
なんせ、周りに人がごった返していて、落ち着いて撮れません。

一部の写真は三脚を蹴られたようでブレていましたし、常に周りで人が動いています。
この日は風もあり、木々の被写体ブレもしばしばあって、感度を上げようか、どういう設定で撮るかも悩みながらでした。

幸いなことに、天気は最高でした。

欲を言えば、11月後半にしては気温が高く富士山の冠雪が少なめでしたが、新雪で山頂付近が真っ白だったのは素晴らしいことです。

雲もなく見事に残照に染まる富士山です。午前より午後のほうが雲が出やすいため、夕暮れにこれだけ富士山がクッキリと出ているのは、幸運だったでしょう。

今シーズンのライトアップは、4日中2日は富士山が見えたということになるでしょう。

また、ライトアップの精度については、色々意見もあるでしょうが、まずまず良かったと思います。

明るいところと暗いところの明暗差が激しくて写真には撮りづらいとか、前年はカラフルなライトアップがされるなど、色々なやり方があるようです。

そもそも、写真を撮るためのライトアップではないですし、仮にそうであったとしても、理想的なライトアップをするのは簡単ではないでしょう。

そのな中にあって、重要なのは写真家の腕でしょうか。

ただ写真を撮るのが写真家と言うのか分かりませんが、「理想的な完成形」に仕上げるのも、写真家の役割だなぁと最近は思っています。

今回もJpeg撮って出しの画像を掲載しています。

いつも以上に、色々とレタッチはしています。
ただ、「自然に見えるように」というのは大前提ですが。

やはりライトアップの明るいところと暗いところのムラはあるので、そこをある程度均一化したり。
見えにくい部分を見えやすくしたりというのは、ある程度修正が必要な部分なのではないでしょうか。

撮影もレタッチも、最終的に何を目指すかによってやり方は変わってくると思います。

何がなんでも「ありのままを写したい」という写真家もいるでしょうし、レタッチありきで作品を作る写真家もいるでしょう。

結局最後は、どういう方向に持っていきたいかです。

私に関しては、色々と考えはありますが、これについては観光写真です。

そもそも、ライトアップ自体が自然現象ではなく、人工的なものですので、レタッチに対する抵抗感が下がります。

ライトアップイベントで人を呼びたいというのであれば、撮る側としても最高に”映える”ような仕上げをして、インパクトの強い写真に仕上げたいなぁとも思います。

結局写真というのも、どういう方向性で”筋”を通していくかが大事だなと。

自分の場合は、観光写真も撮るし、自然風景も撮るしで、適材適所なのが、重要でもあり、残念なところでもあるでしょうね。

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アップロード日: 2021年11月26日

自己評価: ★★★★☆

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