山中湖より月夜に舞う吊るし雲と富士山です。
先日も面白い吊るし雲を撮影しましたが、再び似たようなシチュエーションで吊るし雲の撮影に成功しました。
今回は富士山もしっかり見えており、星空も覗く状況のため満足度が高いです。
低気圧接近に伴い、日中に一度は曇った空が再び晴れはじめ、吊るし雲が舞うというパターンです。
この展開を予想していたので、日中はロケハンに徹し、夜に備えていました。
日本海に入ってくる低気圧は強く発達しており、風はかなり強い。
山中湖も激しく波立つほど風が吹き荒れていました。
空の様子もめまぐるしく変化。
日没後はヌケが悪かったものの、吹き続ける南風に徐々にヌケも回復。
薄雲に覆われていた空にも隙間ができて星が覗きます。
吊るし雲も当然形を常に変えており、一番面白い形だったのがこの瞬間。
このエイかマンタか、ムササビかモモンガかという奇妙な形。
撮れたのはワンショットのみで、次の1枚はまた違う形をしていました。
この日は月があったのがまた素晴らしい条件。
夜に吊るし雲が出れば月光で撮れる…と期待していましたが、思惑通り。
この時は月の周りにやや薄雲があり、よく見ると月暈が出ています。
写真を少し引きで見てみると、ほんやりとした丸い輪郭が見えるでしょう。
その中心に月があります。
富士山界隈は桜が満開でベストシーズンを迎えていましたが、
静的な花を撮るより、動きがあり、自然を感じ、感動できるのはこうした撮影です。
宇宙、大地、光、風、いろいろなものを全身で受けて撮影します。
アップロード日: 2016年4月17日