薄く張った雲海の上に顔を出す富士山。
何気ない「富士山だけ」の切り取りですが、個人的にはこういうのが大好きです。
特に冠雪がある富士山は、それだけでアートです。
ですから、望遠で富士山だけを切り取れば、それだけで良いのです。
南アルプス方面からの眺めは中でも絶品ですね。
富士山が最も”カッコイイ”と思える角度です。
富士市あたりからの富士山も好きですが。
また、細かいことを言うならば
富士山はより近い・低いところからは鈍角で平たく見えますが、
より遠い・高いところから見ると、鋭角で切り立って見えます。
遠くから見るほど、高いところから見るほど、富士山はよりその存在感を高めます。
それから今回ひとつ勉強になったのは、朝はギリギリで逆光だったのですが、
日が昇ってくると富士山に日が当たってくるということでした。
おかげで左半分は光が当たっていて、立体感が出ました。これがこの写真のミソですね。
太陽は南に向かっていくので逆光が続くと勘違いしていましたが、
同時に高度も上がってくるので、富士山が照らされます。
冬は太陽高度が低いのでなかなか富士山に日が当たりづらいのですが、
夏場は太陽高度が高く、朝7時か8時くらいには富士山全体に日が当たるようです。
写真は光により作られるものですので、光を制することが、写真を制することになります。
(知人に聞いた言葉です。)
アップロード日: 2014年5月18日