近年稀に見る強烈な朝焼けに燃えた朝。
上方の雲をフィーチャーした構図で撮影。
『舞い降りた煌き』の別カットです。
http://fujisantotomoni.jp/photo/g5JoyQGhLa
連日朝焼けが期待できそうな空気感でしたが、見事な一発でした。
朝焼けを狙う場合、ふつうは太陽が画面に入るような逆光側から狙うのが定番です。
しかしこちらは順光。
どちらが良いかは雲や太陽光の微妙な状態によるため、ほぼ運任せでしかありません。
しかし今回は3日連続の朝焼けということもあり、少し学習した上で考えました。
見ての通り山頂にか笠雲がついて、吊るし雲のような雲も浮かんでいます。
このような雲は、通常の朝焼けで色が付く高層雲より低いところにあります。
概ね、富士山と同じくらいの高さにあると言えるでしょう。(4000m前後)
これはつまり、赤富士と朝焼けが同時に見られるということを意味します。
2日前の朝焼けは、高い薄雲が朝焼けしたものの、富士山より高いところにあったため、
焼けのピークと赤富士のピークの時間が異なり、うまく写真にすることができませんでした。
対して前日の朝焼けと、この日の朝焼けは、雲が低いため、赤富士のピークと朝焼けのピークがほぼ同時刻に訪れます。
そのため、朝焼け雲と赤富士を同時に写真に収めることができるのです。
そういう分析を踏まえた上で、この日は笠雲の発生が確認できたため、
逆光ではなく順光側で撮影しました。
知人が撮影した逆光からの写真も良かったですが、こちらもまた素晴らしかったです。
雲の反射光が「眩しい」と感じるほど、強烈な光は初めてです。
感動的な朝となりました。
アップロード日: 2014年8月6日