南アルプス白峰南嶺を縦走した際の一枚。
偶然見つけた展望地が宿泊地。
この周辺は大雑把に言えば森林限界を超えていて開けているのですが、
広角レンズでドバっと広く撮れるような箇所は意外と限られます。
偶然見つけたスペースだったのですが、
そこにちょうどある岩や植物は、作られたかのように実に見事。
赤い色をした植物があり色彩を添えてくれましたが、
あたりを見渡しても赤いのはこれだけでした。
せっかくなので光が差し込んだところで構図を構えて撮影。
それにしてもちょっと失敗したでしょうか。
標高3000mにも近い高山まで重い荷物を背負って来ているのです、
本当はのんびりした気持ちで視野を広く、この目で光景を楽しみたいのですが。
写真を撮るにも、富士山の方に何気なくカメラを向けて撮るだけなら、良いんですけど。
こういった前景を取り入れて作品化するには、
自分が移動しながら繊細なポジション取りをして、適切な高さに三脚を構えて。
構図を作り出すだけでも一苦労です。
スマホのカメラで撮るならまだしも、一眼レフを構えるのは大変なこと。
壮大な山に来てまでこんなに繊細な作業が要求されるのかと。
ちょっとお疲れ気味。
大縦走の6日目でしたので、繊細さを求めるのは酷だったかな?
仕上がりを見てみると、「もう少し上手く撮れたんじゃないか」と思ってしまいます。
アップロード日: 2015年8月12日