斜光での朝焼けを望遠で切り取り。
ちょっと作品としては魅力の弱いカットですが、ご参考までに。
せっかくの朝焼けで雰囲気はいいのですが、富士山が霞んでしまってはどうしようもありません。
富士山は、雲海に朝焼け、または季節の花や樹氷など、いろいろな撮り方ができますが、
富士山が山である以上は、どうしても撮影場所と被写体(富士山)は離れており、間に空気があります。
ということで、大事なのは大気のヌケ。
「ヌケ」という言葉は風景や富士山を撮るカメラマンがよく使う言葉で、
大気に霞(かすみ)や靄(もや)がなく、遠くまで透き通っているかどうかを表す言葉です。
空気が澄んでいて遠くまで見通しが良い状態を、「抜けている」などと言います。
当たり前なのですが、富士山を撮るならヌケが大事!!
改めて痛感します。
鮮烈な写真は必ずヌケの良い写真です。
被写体が霞んでいたら、やっぱりインパクトがなくなってしまいますからね。
近頃は中国からの大気汚染(PM2.5)などの影響で、撮影環境は悪くなっていると言います。
(昔から撮っているカメラマンの話ですから、そうなんでしょう。)
そうは言っても、我々は何もできないのが悔しいですが。
アップロード日: 2014年7月24日