5月・6月は夕焼けが美しい(時が多い)シーズンですね。
ここ最近ではかなり鮮やかな夕焼けとなった5月28日の1枚です。
前日の天気チェックのとき、「朝はダメそうだけど夕方は焼けそうだな」と読んでいました。
(朝は予想が外れて1焼けだけかなり美しかったのですが。)
その予想をうっかり忘れて家で過ごしていたところ、知人が夕焼けスタンバイしてるのをTwitterで見かけて「あ、ヤベっ」と思い出したのでありました。
幸いにも日没50分前くらいに気づき、山中湖まで間に合いそうだったので急行。
湖畔から見て三国峠方面にガスが掛かっていたので少し賭けになりましたが、パノラマ台まで上がって。
すると予想通りの夕焼け、到着後すぐにジワジワ来ました。
富士山の手前に雲が掛かってしまい、なかなかスッキリ出てこなかったのが悔しいところではありますが、こういう”一か八か”みたいなシーンはやはり面白いですよね。
富士山界隈では『絶景と撃沈は紙一重』という言葉がありますが、正にこれ。
「一歩間違えば撮れ高ゼロ」みたいなシーンこそ、貴重だし、ダイナミックだし、パッションを感じるし、後に残る面白い作品になりますね。
安全パイを取りに行くと結局大したものは手に入らないことが多いです。
リスクとリターンが表裏一体みたいな事ですね。
青空快晴の写真に需要があるのは確かなんですが、あまり面白くはないんですよね。
「誰もが思い浮かべる美しい富士山のイメージ」と、「ほんの一瞬しか姿を見せない貴重で芸術的な富士山の一面」はまるで対局です。
同じ富士山が被写体ということでどちらも撮っているのですが、もはや職業が別物です。
撮影の行動パターンも、撮るときのマインドも、必要な機材も、何もかも違うという印象ですね。
昼間の写真がメインならカメラは1台で十分ですが、今回のように雲や太陽光線の状態が1秒毎に変わっていくようなシーンでは、カメラ1台だと間に合いません。
広角で撮るべきか望遠で撮るべきかも、雲や光の状態によって変わるし、予想もできないので、相手がどう出ても良いように複数台の異なる焦点距離で構えたいところですね。
「一瞬を切り取る」というのは大変な作業です。
今回はワケあって(?)カメラ1台での撮影でした。
ロケーション上のセオリー通り広角の20mmで勝負。
今回の状況だともう少し広角があっても良さそうですね。
今回の撮影はニコンZ7。ニコンD800Eと14-24mmも持っているのですが処分しようとしていてすでに車から下ろしました。
まだ決めていないですが次はGFX100Sを買う予定。
GFX100をしばらく借りて使ってしましたが、あの空気感と立体感を見てしまうともはやフルサイズには戻れません。
こういう広角のシーンではGF23mmの単焦点レンズが必要なので、なかなか先が大変そうです…
というわけで今回の1枚はちょっと富士フイルムのカラーを意識して鮮やかに仕上げています。
今までニコンでは「風景」のプロファイルで現像していましたが、今回「ビビッド」を使っていて、こちらの発色もかなり良いですね。
アップロード日: 2021年5月29日