精進湖で見た、朝焼けのあとの雲舞う光景です。
この日は穏やかな南風の日。
南風は海から湿度を運んできて、雲を発生させます。
富士山の南側には大きな山がないため、湿度はそのまま富士山の近くまで流れてきます。
この事情が違っていれば、富士山周辺ではなかなか面白い雲も見られないのかもしれません。
この日、朝焼けが終わったあとものんびりと富士山を眺めていると、
やはり南側から雲がチラホラと流れてきました。
朝焼けがあるような展開では、同じに日に暈や幻日・彩雲が見られたり、笠雲が出たりと
過去にも喜ばしい展開を何度か経験しています。
今日も何かあるだろうと期待していると、少し面白い雲が出たのです。
富士山を遮るような”邪魔な雲”ととらえることもできますが、
私は最近このような雲と富士山が戯れる姿が好きです。
またよく見ると、富士山の手前にある大室山の上を這う雲は、
非常に細々と繊細で、何かの意図を持つかのようなパワーも感じます。
何気ない展開ではあるのですが、そこに感じる富士山の繊細な表情や息づかいを今日も感じたのでありました。
アップロード日: 2017年1月8日