以前にアップした『重なる時』の別カットです。
撮影時の露出や現像の方向性を大きく変えて、全く違う雰囲気に仕上げています。
太陽も少し沈む前のものを採用。
ある程度遠方から望むダイヤモンド富士というのは、
太陽高度が低い状態となるため、通過する空気の層が多くなり、太陽光が減衰しています。
その日の空気次第なのですが、太陽を丸く写すこともできます。
ただ、今回の距離と空気の状況では、正攻法で撮影してしまうと
太陽の周辺も露出オーバーで白飛びを起こして、丸く写ることはありませんでした。
そういうときは露出をアンダーに設定し、太陽が白飛びしないようにしてやると輪郭がはっきり出てきます。
おかげで周辺はほぼ真っ黒になってしまいましたが、逆に太陽を強調する狙いを持っての仕上げです。
肝心の?ゲートブリッジは、言われてみれば実はそこにある…という程度です。
昨今のデジタル処理では、黒く潰れた部分を持ち上げることはいとも簡単なのですが、
今回はあえてそうはせずダークな印象の作品としてみました。
この一枚の主役は、まさに太陽の存在です。
アップロード日: 2016年4月2日




