連日のテレビ放送やニュースでで一気に話題沸騰となった、
神宮外苑から望む富士山、しかもダイヤモンド富士のタイミングで撮影に行ってきました。
この富士山ビューポイントは、
2020年東京オリンピックに向けて国立競技場が取り壊されたことにより、
新たに富士山が見えるようになった場所です。
富士山はビルの上にちょこんと顔を出すのみなのですが、
東京都心の中では、建物や歩道橋などではなく、
「平地から」富士山が望めるポイントは他にないとも言われ
その希少価値から注目を集めていました。
また今年の冬には新国立競技場の建設が始まると言われており
展望自体も期間限定、またダイヤモンド富士にいたっては
今年(2016年)の2月と11月の2回しか撮影チャンスがありません。
このような経緯から、非常に注目を集めることとなり
メディアからの情報拡散で非常に多くの人が集まる結果となりました。
太陽が山頂に掛かるシーンが見られるのはこの5日前後数日。
4日は日没間際に雲が切れたことでなんとか”ダイヤモンド富士”のシーンが見られ、
テレビ放送も大々的にあったようです。
私は、あまりこういった話題性のある写真を好んで撮るスタイルではないのですが、
ニュース等で見た「人混み」にピンときて、これを絡めて撮れたら面白いと思いました。
この場所でダイヤモンド富士が見られるという希少価値に加えて、
「この場所にこれだけの人が集まる」ことの方がもっと貴重なんじゃないかと思えて。
そういうわけで、撮影は広めの構図で、そこに集まる人々を目一杯たくさん取り入れました。
この状況で見事なダイヤモンド富士!といきたいところでしたが、
ご覧のとおりの厳しい状況に。
少し前にはもっと空はスッキリしていて期待しましたが、結末は明るくなく…。
富士山がなんとか見えているだけ良しとしましょうか。
いつもは富士山を主体に追いかけて撮影している「富士山写真家」でありますが、
この日ばかりは、主役は「ダイヤモンド富士を見に来た人々」です。
この日の撮影は、素晴らしい記念になりました。
アップロード日: 2016年2月5日