雪が降り真っ白に化粧した富士山です。
富士山が下の方まで真っ白になるのは、
単に雪が降っただけではなく、
五合目以下の木々が樹氷や霧氷などとなり着雪する必要があります。
乾燥した雪は木々に着雪しづらいため、
湿った雪などの条件が揃わないと白くなりません。
一般的に色のついた富士山の呼び方として「赤富士」「紅富士」があり、
私が勝手に命名した「銀富士」「黒富士」などもありますが、
今回はこの写真のような富士山を「白富士」と命名することにします。
実は”白富士”は何度も見たことがあるようで、しっかりと撮影したのは初めてかもしれません。
この日は、前日の予報外の雪があり、木々の着雪を確認。
三ツ峠などへの登山を考えて準備していましたが、
天気が思わしくなかったことと、午後からTV取材を控えていたので断念。
早めの撤収とし、帰りがけに撮影できたものです。
左側や上に湧いた雲もアクセントとなり、綺麗でした。
もう10分ほど早い時間であれば、
ちょうど富士山の手前を覆っていた雲が晴れていくタイミングで、
さらに面白い写真が撮れたかもしれませんが、
なかなかタイミングが合わないのもまた富士山といったところです。
ところで、この冬は暖冬だとか言って
「雪が少ない」と嘆く人の声を多く耳にしていましたが、
突然寒波が訪れてからは大雪もあり、雨雪の回数も増えて一気に厚化粧に。
少なくとも4月までは確実に降雪が増える一方なので、
過度に雪の少なさを心配する必要はないでしょう。
アップロード日: 2016年2月3日