あまりにもヌケヌケの素晴らしい午後に、
富士山が順光になる峠へと登りました。
午後は気温の上昇とともに霞むのが定番で、
夕方までスッキリと富士山が見えていることは、非常に稀です。
しかしこの日は逆に、時間が経つほどスッキリしてきた印象さえありました。
なぜこのようなことが起きるのか、未だに良くわかりません。
どうも、南西風が安定して長く続くときに午後にもヌケてくるような気はしていますが。
同じ風向きが続くというのがひとつキーポイントになるのかもしれません。
この日は朝に高ボッチ山にいて、午後は櫛形山、精進湖と大慌てで回って最後は山の上。
連日、山中湖のダイヤモンド富士に挑むも雲に阻まれがちで、
今日こそはバッチリの条件!でしたが、こういう条件の日はむしろ
ダイヤモンド富士を諦めて、もっと貴重なものを撮りに来ました。
わずかに西の空に明るさが残り、富士山は輝いています。
PLフィルターを使っているので、冠雪の白がより際立ちますね。
すっかり暗くなった精進湖の湖畔には車が走る軌跡がアクセントを添えます。
精進湖の湖面はすっかり穏やかで、綺麗に反射しているように見えます。
それから、この翌日はいい朝焼けとなります。
この日のうちから概ね予想していたのですが、その朝焼けの元となる雲が、南の空に少し見えていました。
緩やかな南風は、富士山撮影にはなにかと面白い条件かもしれませんね。
アップロード日: 2014年11月5日