忍野村より望む紅富士です。
珍しい表情が見られそうと思い、撮影に出ました。
この冬は暖冬の影響で秋からなかなか富士山が雪にならず、
冬に入ってからは降雪回数自体が少なく、なかなか雪が増えない状況でした。
1月に入ってもなかなか天気が崩れることなく、
雪が降らない日が続き、黒い地肌もご覧のとおり目立つ状態です。
今回は久々に天気が崩れ、富士山の雪が増えることが期待されたのですが、
知人の情報によると、5合目より下だけ白くなっているとのこと。
どうやら雨や雪が降っている間、山頂は雲の上に頭を出していたのだろうか?
富士山だからこういう雪の降り方もあるわけですね。
ともすれば、「上は雪がないまま」で「下は白い」という不思議な富士山の完成であります。
さすがに全く雪がないわけではないですが、
十分雪の少なさを感じさせる黒い地肌。
その下が降雪により木々が白く染まっています。
通常、樹林帯に雪が降っても木々の隙間に落ちるので白くならないことがありますが、
今回の条件では、木々に雪が凍りついて真っ白になった状態です。
そういうわけで、今回の撮影は狙い通り!
上から白・黒・白と交互に模様が描かれた貴重な富士山の姿です。
このカットは朝陽を受けて、ちょうど降雪境界のところまで色が入ったタイミングで撮影したものです。
ピンク・赤・青となんとも美しい自然の色彩です。
アップロード日: 2016年1月14日