見事な大雲海に光が差し込んだシーンでした。
これまで見てきた雲海の中でも、上位の迫力です。
2015年初冠雪の翌日で、富士山に雪がついて撮影のモチベーションも上がっていました。
この日は、前日まで撮影していた仲間と別れて単独行動。
しかし移動した先では再び別の仲間とも会い、撮影を楽しみました。
少しの雲海は期待していたものの、
予想外に非常にボリュームのある雲海となりました。
この日の難点は非常にヌケが悪かったことだとは思いますが、
太陽光が黄色みがかって黄金になるのも、霞の”おかげ”とも言えます。
このシチュエーションで一番良いと思ったのは、
富士山の背後にたなびく雲。
なかなかこのような筋状の雲は見られないもので
画作りには有効な素晴らしい雲でした。
この雲が太陽を遮っていたため、
光が入るまでに時間が掛かり、まだか、まだかと
太陽が上がってくるのを待っていました。
「太陽が出た瞬間がシャッターチャンス」と
仲間とともに狙いすましていました。
一方で、富士山の東や南側で構えていた仲間もいたようで、
あの背後の雲が見えなかったのか、
「なかなか太陽が出ないなぁ」と思って一度は退散したが、
日が差してきたので慌てて戻ったというエピソードも面白かったです。
こちらから見れば納得の現象ですね。
おかげでこの日は、順光側では
富士山の頂上部だけが明るく照らされたような特徴的な写真が撮れたようで。
どちら側にいてもなかなか良い光景になったことと思います。
さすが雨上がりはシャッターチャンスです。
アップロード日: 2015年11月2日