そこに銀河が存在しているのだ、と感じさせられた一枚。
近年、月明かりのない新月期になると、天の川を撮影するカメラマンが増えています。
今回は、もちろん富士山といっしょに、天の川を絡めて撮影プランを立てました。
上空がよく晴れていることはもちろん、地表付近が霧などで覆われた日は
人間界の光害を遮ってくれるため、星空を望むには好都合です。
この日は雲海が出そうな雰囲気を察し、富士を望む高台へ。
思ったように地表を覆う雲海とはならなかったものの、適度にモヤがかかった良い雰囲気。
到着して間もなく、天の川の最も明るい部分が富士山頂へとかかろうとしていました。
こちらは到着して正に最初のワンカット。
幻想的な地上の夜景と、遥か彼方に輝く銀河の共演です。
星々が輝いているのは、本当に想像もつかないほど遠い宇宙の先。
それでも光り、輝き、主張している銀河。
肉眼で見ると、うっすらと帯状に伸びて見える一帯は、
カメラで映し出すと圧倒的な存在感を持って魅了してくれます。
その星々には間違いなく色彩が宿っていて、カメラはそれを映し出してくれます。
決して、ウソの光景ではない。
そこに輝く銀河が存在していることを、カメラが教えてくれるのです。
アップロード日: 2017年3月1日