北岳からの眺望です。
広がる大雲海と、斜面を彩るナナカマドの紅葉がポイント。
お気に入りの一枚です。
この日は北岳4泊5日の下山日。
朝の撮影も十分に楽しみ、荷物をまとめていざ出発!
ところが出発してわずかのところで、さっそくザックを下ろして撮影開始。
良い光景でした。
ナナカマドの紅葉を撮るならば、もっと全面に大きく葉を配して、
距離も近づいて絞って被写界深度を深くして…
などと考えていたのですが、それは完全なる固定観念。
この一枚は、紅葉からは距離も離れているし、
広角で、風景の一部として取り入れるような形。
しかし赤く輝く葉の存在感もしっかりと出ています。
富士カメラマンの常識として、逆光での富士山撮影は
どうしても手前の前景は黒潰れしやすく恐れるのですが、
思えばこのときは既に太陽は高く上がっており、逆光とも言えない状況。
手前の彩りが表現できたのはそのせいでもあります。
朝早い時間ではここまでの表現はできなかったかと。
この時間帯までしっかりと見えていた富士山、そして見事な大雲海。
良い条件にも恵まれました。
富士山は多少白く霞んでいますが、それもまたこの写真のひとつの味と考えます。
アップロード日: 2015年10月11日