夏の定番、ヒマワリと富士山を初めてちゃんと撮影しました。
2年前にここに来たとき、なんとちょうどあのトヨタ「アクア」のCM撮影をやっており、
まさかの立ち入り禁止!それ以来のヒマワリ狙いとなりました。
まさに「夏」の象徴であるヒマワリですが、
この写真の撮影は10月も後半に差し掛かろうとするタイミング。
植える時期を工夫しているのか、この時期にもヒマワリを見ることができるようです。
例年、「雪のついた富士山とヒマワリを撮影できるのは珍しい」と耳にしましたが、
この時期に毎年咲いているとの情報もあり、錯綜しております(^_^;)
来年は撮れるかわかりませんね。
この日は、最初からヒマワリ狙いで前夜から現地入り。
湿度高く、冷え込みがあるため朝には霧の中でしたが、予想通りの展開。
ライブカメラなどの情報で、日が出ればこの霧が晴れることは想像通り。
しかし霧が晴れたあと、ここまでスカッとした青空が広がったのは予想外の展開!
少しは霞んだ富士山になるかと思いましたが、まさに絶好の条件での撮影となりました。
ただしヒマワリの撮影は、難易度が非常に高いです。
ほとんどのヒマワリがこちらを向いていないことが大きな要因ですが、
花のバランス、花の距離感、ピント位置、被写界深度、焦点距離と不確定要素がたっぷり。
正解はない、というか、自分で考えださなければなりません。
良さそうな花を歩いて探して見つけてポジショニング、
三脚をセットすると、縦位置・横位置、広角・望遠、前後への移動、花と富士山の配置は…
光の状態、PLフィルタの聞かせ具合も注意します。
ヒマワリに蜂が飛んできたら追い払います(笑)
さらに最も手を焼くのが被写界深度の問題。
ヒマワリを大きく取り入れようと近づくと、富士山かヒマワリはボケてしまうでしょう。
絞りをF22としてもまだ足りません。
フルサイズのカメラは小さいカメラに比べてボケが大きくなるため、困ります。
そこでDXクロップ(APS-Cサイズ相等のトリミング)を使うなど
最大限の工夫を試していきます。
これほど難しい撮影は久々、というより初めてだったかもしれません。
まさにあらゆるセンス、知識、技術が試される撮影でありました。
疲れましたが、なんとか納得の一枚が撮れて良かったです。
アップロード日: 2015年10月19日