北岳に篭もり3日、ようやく待っていた瞬間が訪れました。
撮りたかった朝焼けです!

いつしか南アルプスからの富士山に憧れて、初めて登ったのがこの北岳。
2012年の初登頂からは毎年チャレンジ。

去年も10月に3泊したものの、良い条件に恵まれず1日しか撮れず。

リベンジというわけではないけど、とにかく数を打たなければ良いシチュエーションには巡り会えないと察しました。
登山に丸一日掛かってしまうので、なかなか天気を見て狙っていくわけにもいきません。

「ひたすら待つこと」が最善なのではないかという結論になってきます。
あの大山行男氏は2週間も泊まり込む。
「1週間ではダメ、2週間いると良い時がある」と話してくれたこともありました。

もう何度目の北岳かわかりませんが、そうしてようやくこの時を迎えたのです。

だから緊張した。
何度も何度も重い荷物を担いで登ってきて、待って待ってようやく訪れた朝焼け。

そこで失敗したらどうする!?というプレシャー。
今回の4泊の中で、この1枚を撮るときが最も緊張していました。
ジワリと明るさが変化する中でのバルブ撮影。

慎重にシャッター速度を計算し、夜明けの光を全身で感じながら待つ。
およそ4分に設定したシャッター、結果はドンピシャリ。成功でした。

薄明のバルブ撮影だけは未だに勘が頼り。
露出計でも使えば失敗は減るのかもしれませんが持っていません。
どこぞのミラーレス機にはバルブの途中経過がモニターに表示されるらしく、その機能は正直あったらとても助かります。

とにかく緊張した一枚でしたが無事に撮影成功。

いわゆる”1焼け”の染まりも美しく、焼けていない空の青も美しく。
空の色を反射する雲海、雲の流れ、そして上部には金星。
4分の間に金星の前を雲が2回横切ったようで、不思議な3連の金星となりました。

この日の雲海は高く、2000mの櫛形山も雲の下にシルエットが見える程度。
高山にいた人以外は、富士山の撮影はできなかったようです。

シチュエーション的には、85点くらいだと思っています。
少しヌケが悪く霞んでいたこと、雲海が高すぎて富士山が小さくなってしまったことなどから。
また、更に欲を言えば富士山が冠雪していればもう1段も2段もレベルが高い作品になったはずです。

何度も通い、待って、やっと出会えた朝焼けの朝でしたが、
憧れの大山行男はまだまだ雲の上の存在だと思いました。
彼は一般人には到底撮れない別次元の作品をいくつも持っていますから。
まだまだ足元にも及びません。

それでも念願の、気持ちのこもったこの一枚。
少しずつ、憧れの光景を自分の努力でたぐり寄せています。

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アップロード日: 2015年9月25日

自己評価: ★★★★★

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