先輩カメラマン達の写真を見て、撮ってみたかった南アルプスの紅葉です。
観音岳からの景観は、手前に見事に立ち並ぶ木々と、富士山の絶妙な位置が、最高に美しいところです。
「いつか撮ろう」とは思っていたものの、あまり具体的な計画は立てていませんでした。
前日は山中湖でパール富士の撮影をしており、
知人と電話で話していたところ、「明日はピーカンみたいじゃん」と何気なく言われて。
それでピンときてしまって、ソッコーで観音岳行きが決まりました。
南アルプスは長時間の登山が必要で大変なところですが、
日頃からのトレーニングでそれを少しでも自分のものに変えていきます。
ロケハンと体力強化を兼ねて、日々いろいろな山に登るようにしていたので、
その成果を発揮するときです。
今回は通算3回目(今年2回目)の鳳凰三山へのトライとなりますが、
その間に体力もかなりついて、ルートにも慣れてきたところ。
山中湖で撮影後、夜の23時頃から登山スタート。
通常は5時間も6時間もかかるようなところですが、3時間半で薬師岳に到着。
我ながらスピーディです。
そして徐々に明るくなる空の下で、色づく紅葉が目に飛び込んできて…
一面に広がる紅葉には、薄暗い中でも感動しました。
そしていよいよ朝日が差し込んで最高の瞬間を迎えたのです。
富士山は少し霞んでしまいましたが、これもひとつの味わいです。
横縞模様の富士山は高山に来ないと見られないものです。
予報通り天候にも恵まれ、最高に気持ちのよい山行を楽しむことができました。
この日は薬師岳、砂払岳にまで足を伸ばし、
一泊した上で翌朝ももう一度紅葉を撮影してから下山しました。
アップロード日: 2014年10月5日