鮮やかに紅に染まる富士と、舞い降りる月。
忍野村に引っ越してからというものの、目の前に富士山があり
軽い気持ちですぐに撮影に”出れてしまう”環境となりました。
しかし一度撮影に出ればそれなりの時間も体力も使いますし、
晴れていてチャンスだからといって毎日、毎日撮り続けていたら体力が持ちません。
これまで2日連続で撮影してきたのでさすがに晴れていても休憩しようと思っていたのですが、
前夜に月の動きを調べてみると、ちょうどいいタイミングで撮れそうな場所がありました。
それはちょうど前の日に撮ったのと同じ場所で。
そういうわけで、この日もわずか2時間程度しか睡眠できないまま、早起きして出発。
神奈川から撮りに来ていたときは「寝ないで」のパターンも多かったのですが
こちらに家があると一度寝てから早起きしなければならないので、かなり辛いです。
しかしこちら須走までは車で約30分と非常にお手軽な距離となりました。
ちょうど夜明け頃に到着して日の出を待ちます。
快晴だったので富士山が綺麗に染まることは間違いないだろう、と思っていました。
いよいよ月が富士山に迫ってくると、定刻より少し遅れての日の出となりましたが、
それが逆に良く、富士山に光と影を良いバランスでもたらしました。
東の空を見てみると、少しだけ雲が湧いており、
日の出の時間が10分くらいは遅くなったようで。
おかげでより良いシーンになったと思います。
天気や天体の動きはある程度の想定をした上で撮影には望みますが、
結局、最後の最後には何が起こるかわからないのが、自然風景の撮影の醍醐味でしょう。
アップロード日: 2017年2月13日




