赤石岳から日の出のシーン。
しかし、富士山の頭は雲の影に…。
この日は朝焼けもあり、吊るし雲もありとバラエティに富んだ展開。
背後から迫るガスが晴れると、向こうには黄金に輝く光が見えました。
あまりにも眩しい。キラキラと輝いている。
漂うような幻想的な雲海は、その光に照らされて圧倒的な煌めきを放つ。
しかし、富士山だけが…見えない。
残念ながら、黄金の雲海と富士山を一緒に撮ることは叶いませんでした。
一方、インターネットですぐに他人の写真が見られるこの時代。
赤石岳よりやや標高が低く手前に位置する千枚岳から、千枚小屋のスタッフがしっかりと富士山を撮影。
また別の仲間が櫛形山から富士山を撮影。
この日は、標高が高いほど雲が邪魔してしまったよう。
これが、高山の運命。
雲海など下に遮るものがあれば、高いほど有利。
しかし、高いが故に、高いところに雲が湧くと視界を遮ってしまいます。
非常に難しいところ。
高いところに行けば景色がいいとも限らないのです。
こういったところは非常に頭を悩ませますが、それでも私は思うのです。
「高いところが好きだ」と。
こういう日もあるさ。
それでも、苦労して登ってきた、高いところからの眺めは特別。
たとえ景色が見えなくても、やっぱり高いところは気持ち良い。
結果に拘らず、まずは自分に素直になって、好きなところに向かう。
そういうマインドが大事なんだと思いました。
アップロード日: 2016年9月30日