夜明けの大雲海は、ドラマチックなシーンでした。
山間部に湧いた雲が風で躍動していました。
湿度の高い状況で、登道も霧の中、少しの雨。
しかし標高が上がると雲の層を抜けて上に出ました。
夜明けの光を受けて雲海も照らされ始める頃。
なんと上空を流れてきた雲が富士山に掛かろうとしているではないか。
結局、このあと富士山は雲隠れ。御来光を拝むこともできずでした。
この目の前で沸き立つ雲海に光が射し込むシーンを想像しワクワクしたのですが、叶わず。
富士山の手前についていた帯状の雲が最初から気になっていましたが、
どうやら頭上に湧いてきた雲はあの富士山の帯と同じ高度にあったようです。
せっかく光線状態も良く朝焼けにも染まりつつありましたが、夜明けに状況が一変してしまいました。
朝にはヌケも悪くなり、雲海も消えていたのでした。
予想外の撃沈で唖然とするのみ。
何が起こるかわからないのが富士山です。
それでも夜明けのこのシーンは、価値のある一枚です。
アップロード日: 2016年9月4日
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