雲と相まみえる富士山を望むのは、南アルプス赤石岳から。
予報では晴れと出ても、山の天気は良くわからない。
山の地形のせいで風が吹き上がり、不規則な変化をするからです。
この朝もはっきりしない天気でした。
湿った風が吹いている。
しかしそれは富士山を見てもわかることです。
富士山の頭や中腹に雲がついているときは、上空を湿った風が吹いているということです。
その影響はもちろん、富士山の西側にある南アルプスにも出てきます。
富士山に笠雲などがついている場合はこちらもガスって然りということになります。
背後から吹き付けるガスが山頂を巻いて、時折視界を遮っていました。
そんな状況の中、レンズが結露にやられてしまった。
この冷え込んだ湿度の高い夜に、ずっと外にカメラを出しっぱなしにしたのがいけないのだが…完全に気が抜けていたとしか言いようがない。
夜明けの良い時間に、必死になってレンズを拭きながら撮影するも、
中まで曇ったりともう対処しきれず。
雲の変化も早いしカメラは2台で撮っているし、てんやわんやでした。
雲も非常にイレギュラーな動きを見せ、夜明けはイマイチかと思いきや、面白い表情を見せています。
こんな時に結露にやられてしまうなんて…とガッカリしながらも、撮るしかない。
そんな中で撮った写真は、「ある意味これも味かな」と思わせてくれる柔らかな描写。
遠くの朝の光をソフトに感じさせてくれる一枚が出来上がりました。
さぁどうでしょう。
レンズが結露していないクリアーな写真のほうが果たして本当に正解といい切れるか?
アップロード日: 2016年9月30日