夏になるとやってくるこの定番構図。
垂直に立ち上がる天の川と、登山道の明かりが作る「人文字」は同時に収めることができます。
去年、知人の写真を見て今年は挑戦してみようかと思っていましたが、
タイミングをあまり綿密に考えておらず、撮影出遅れ。
しっかりと撮影体制に入ったときには、もう天の川は垂直を過ぎ、富士山から離れようとしていました。
それでもいいと思うんです。
全てが真ん中で、全てがまっすぐで、全てが一致して…そんな写真だと計算ずくめじゃないですか。
それもひとつ大事ではあるんですけど。
あくまでネイチャーフォトですから、あまり作為的な狙いが画面に出てしまうと、逆に不自然という印象を与えることもあるんではないでしょうか。
ダイヤモンド富士もそうですが、「山頂から昇るから美しい」のは確かですが、少しずれて山腹から昇る太陽も美しいです。
「必ず真ん中でなければ」という固定観念は、捨てたほうが良いのかもしれません。
撮影は臨機応変に。
今回も、ズレた天の川の構図決めにはやや苦労しましたが、これもまたひとつの表現としてアリではないでしょうか。
この日は登山客も多くて登山道もしっかりと光、
空の空気感も良く、天の川もかなり綺麗に捉えました。
綿密な狙いがなかった割には、まずまずの仕上がりになったと思います。
アップロード日: 2014年8月9日