これは作品というよりもテストショットです。
作品としても、ある程度は面白みのあるものにしようとは思いましたが。
この日は、新戦力のフィルムカメラのテストをしたくて、
どこかいい撮影場所がないかと探していました。
慣れた山中湖が良かったのですが、あいにくガスが出てしまった曇っている模様。
湿度も高く、こちらもいつガスるかわからない。
仕方なく、梨ヶ原の中でテスト撮影に向きそうなポジションを見つけて停車。
いろいろ妥協したくなかったのですが、仕方なく手前の道路を入れた構図を使うことにしました。
まずは、なれないフィルムカメラのシャッターやミラーアップ、フィルム巻き上げ操作、絞りのセットなど基本的な操作に慣れて、体に馴染ませること。
この辺りはまあ一度やれば大丈夫です。
それから7本まとめて入手したそれぞれのレンズのテストを。
レンズそれぞれの描写のクセはないのか、また単純に綺麗に映るのか、周辺光量落ちや解像度の問題はどうなのか。
デジタルとの発色の違いはあるのか。
いろいろ見たいことがあり、まずは1回現像までやってみなきゃ!ということです。
ということでこの場所に車を停めて、デジタルでまず撮影し、露出を参考にする。
その露出に対してフィルムカメラの測光は同じ値を示すか。
AEの精度やクセはあるか。
画面の下の方を拾って測光しやすいという噂は本当か。
などなどです。
ひとまず今回はとにかく撮る!ということで、ちょうど3カット切っていたフィルムの残り7カットを、それぞれ7本のレンズに対して使用。
全てのレンズでシャッターを切り、初めてブローニーフィルム1本を使い切ったのでした。
そんな思い出の場所。
雲が湧き始めていた富士山ですが、ちゃんと最後まで頭は見えていてくれました。
後半、雲が多くなったところを望遠レンズで測光したため、プラス補正しないとシャッター速度が遅くなるという結果になりました。
アップロード日: 2014年8月9日