田貫湖より望む朝焼けです。
天気が下り坂の条件で、いい色の朝焼けが見られました。
この日は元々撮影の予定ではなかったのですが、
前日の夕景を撮影した足で、そのまま写真仲間達と一緒に西側まで来ました。
前日の夕景も、今回の朝焼けも、いわゆる「理想的」な条件ではありません。
朝焼けは比較的地味でしたし、雲の表情も、難しいバランスです。
しかしこのようなシチュエーションは”オンリーワン”で個性的なことは確かです。
この写真を見れば、「ああ、あの日のだね」と一発でわかります。
そういう、忘れないシチュエーションです。
今回は上層の薄い雲がいい具合の色味を帯びていて、
富士山の山頂にもかかるほどの比較的低い雲が、黒く残っていました。
上層の雲は朝焼けの色味を演出し、低く黒い雲は空に模様を描きました。
湖面のリフレクションも比較的良く、芸術的でした。
様々な気象的な要素が楽しめましたが、
今回の朝焼けの一番の見所は「色」ではないかと思いました。
透き通るような青に、朝焼けの赤が混じって美しいパープル系の色調です。
このような色は、昨今のデジタル時代では編集で作り上げることもできますが、
今回は自然な色味が目の前に広がり、肉眼でも非常に美しいシーンでした。
また、この日は日曜日の朝となり多数のカメラマンも撮影に出ていたようですが、
どの写真を見てもこの色が表現されており、
元々のシチュエーションが素晴らしかったことが伺えます。
アップロード日: 2016年6月13日