南アルプス赤石岳より深夜の展望です。
ゾクッとするようなインパクトある富士との遭遇でした。
先日の南アルプス北部縦走に続いて、今度は南部の縦走。
本来なら常に富士山が見える大展望コースを歩きましたが、
天気は予報通りの曇り・雨。
天気が悪いのは分かっていたものの、一瞬でも晴れてくれれば…
そんな思いで狙い続けて、この富士山が現れたのは登ってから4日目のことでした。
赤石岳はその位置や地形の影響から、ガスを被りやすい。
麓が晴れていてもなかなか展望が利かない山と噂されます。
晴れるときは一瞬。きっと突然現れる。
そんな思いと、なんとなくの予感でソワソワして落ち着かなかった。
小屋の親父さんが用意してくれた窓際の寝床から何度も外の様子を見ていると、
ついにそのときは訪れた!ガスは晴れた!
しかも良くヌケていて月明かり、雲の模様、富士山の空気感に感動。
慌てて小屋を飛び出して三脚を構えるとすぐさま撮影開始。
目の前をくすぶっていたガスも完全に消えたときがベストタイミング。
予想外にクリアーな富士山が目の前にいた。
ここは標高3100mを超える高地。
富士山を”見下ろす”ような不思議な感覚になる。
夕方に晴れていればパール富士だった。
月は既に高く昇ってしまい構図が非常に難しかった中、
精一杯の頭で構図を作って慎重にシャッターを切りました。
アップロード日: 2015年9月2日