彩雲が乱舞する1月の富士山です。
冬場は太陽の高度が低いので、彩雲を狙いやすい条件となります。
そうはいっても、彩雲が見られるための条件となる、
適度な薄雲が発生することは稀で、なかなか狙うのも難しいです。
今回は、天気予報などを見つつ、薄雲の発生をなんとなく予見。
風向きまでしっかり見ておけばもう少し準備ができたのでしょうが、
よくよく見てみたらやはり南西の風。
笠雲発生の条件となっていました。
薄雲の発生は予想していたので、ある程度は予想通りの展開。
しかし思ったより笠雲に近い雰囲気で雲が出てきて、
これは彩雲も狙えそうです。
河口湖湖畔で撮影していましたが、より彩雲が見えやすい条件にするため場所を移動。
笠雲の変化は非常に繊細で、彩雲を狙うシャッターチャンスは10秒もない場合があります。
移動中にチャンスを逃すのも覚悟の上。
それでもより鮮やかな彩雲が見たいと、ポイント変更です。
ところが、案の定というか、移動中に笠雲はどんどんと変化して良い雰囲気に。
まだ本来の目的地に着きませんでしたが、あたりで撮れそうな場所から無理やりの撮影。
しかし、なかなか富士山がどーんと開けて見える場所は限られていて、
急に「ここから撮ろう」なんて思ってもそう上手くはいきません。
なんとかある程度開けている場所で撮影はできたものの、もう少し拘りたい。
そうしてまた少し場所を移動しては撮り、という具合に撮影ポイントを探りながら移動。
しかしそうこうしているうちに次々に笠雲の形は変わり…
「あ、今がチャンス!」と思うも、道路を走行中で撮影できず。。
ある程度は仕方ないとは思うのですが、これも調査不足か。
あらゆる場所に撮影ポイントを把握しておかないと、急な笠雲の撮影などに対応できないということがよくあります。
今回も、近くに良いポイントがあったのに、それを知らずに迷走。
その間に、絶好のチャンスを逃してしまいました。
反省です。
それでもなんとか撮った一枚がこれでした。
山頂を流れる薄雲がうっすらと彩雲に色付き。
太陽高度が高すぎるためかなかなか濃い色とはなりませんでしたが、
ファンダーから確認できるほどしっかり色はありました。
今回は形の整った笠雲ではなく、
ちょっとした出来損ないの薄雲がヒラヒラと舞い。
これはこれで、通常の笠雲とは違った、ダイナミックで愉快な彩雲となりました。
アップロード日: 2016年1月21日