午後の新緑風景です。
「新緑と富士山」の光景は、具体的な花との組み合わせや、
その他自然現象などに比べてあまり撮られていないテーマです。
「今年こそは撮ってみよう」と思いながらなかなかチャンスが来ず、
この日、ようやく撮影することとなりました。
時期がくればいたるところで緑が芽吹いてくるため、
ある意味で富士山の新緑の組み合わせは無限大。
まだまだ撮られたことのない構図がたくさん存在するでしょう。
今回は、朝は山の上からの撮影だったため、下山後にいくつかのポイントを周りました。
通常、北東側に位置するこのエリアでは午前中に狙うほうが絶対的に好条件ですが、
いろいろなポイントを巡っていたこともあり、今回の撮影は午後でした。
天候の条件は非常に良く、午後までほぼ快晴をキープで、ヌケも悪くなく。
正に五月晴れという気持ちの良い展開でした。
午前中が定番ならば、午後は午後にしか撮れない写真があるんじゃないか?と考えました。
ここでは、午前中は左からの光線ですが、午後のため右からの光線となりました。
そして、芝に影が落ちていることにも注目。
もちろんこの影も、太陽の位置によって変わるもの。
ふとそれを取り入れて構図を作りました。
午後ならではの右からの光線と、この時間にしかできないであろう影。
そして条件的に恵まれたヌケの良さ。
こういった点を組み合わせると、なかなか真似しようとしてもできない一枚が撮れたのではないかと思いました。
写真家にとってはオリジナリティというものは非常に大事で、
やはり少なからず人とは違う写真に拘っていく必要性がありそうです。
アップロード日: 2016年5月18日