山中湖から見上げる吊るし雲です。
『蒼の妖怪』からおよそ30分後の別カット。
http://fujisantotomoni.jp/photo/tNMWjnXXUf
一時は、渦を巻いていた吊るし雲ですが、形を変えました。
翼のような形をしています。
吊るし雲の芸術は非常に興味深いものがあります。
富士山の山体が綺麗な形をしているからこそ、
それによって発生する笠雲や吊るし雲も綺麗な形になります。
このような翼の形をした雲は、初めて見た時には「なんと珍しい」と思いましたが、
実はときどき発生します。
どうやら、富士山の両脇を回り込んだ風が、富士山の正面で再びぶつかって発生するようです。
これは非常に面白いですよね。
しかし実は、撮影したのは初めてです。
人の写真で何度か見たことがあったのですが。
あいにく、東の空もしっかりと曇っていて、朝焼けはありませんでした。
これが真っ赤な朝焼けに染まれば、「不死鳥」とでも名づけたかもしれませんが、
今回は青の闇に飛び交う「蝙蝠(コウモリ)」と表現しました。
アップロード日: 2014年7月20日