南アルプス南部周辺は、アクセスが悪いところが多いためかあまり人が入りません。
富士山の撮影スポットを調べに調べまくっていたとき、
西側からも富士山が良く望める場所があるんだと知りました。
それから1年か2年か経ちましたが、今年はようやく実際に足を運んでいます。
ちょうど去年の同じタイミングで、この場所に来ようかと思っていましたが、
自宅からはあまりにも遠くうっかり時が過ぎ、あとになって「天気が良かったのに…」と悔やんだことを思い出します。
1年経ってようやくリベンジ!と訪れたところ、見事な朝焼けとの出会いになりました。
山奥で一人、富士山と向き合って迎える朝はやはり格別。
その情景のみならず、山の雰囲気や空気感も、心を浄化してくれます。
素晴らしい朝焼けではありましたが、写真としては今ひとつだと思います。
以前ならば大感動の朝だったかもしれませんが、日々考え方は変わるもので。
1つは「見慣れた」こと。
このような素晴らしい朝焼けには何度か出会っており、
雲の表情はどこかで見たことある雰囲気。
慣れって怖いですね。
もう1つは「写真として弱い」こと。
朝焼けがもたらしてくれる感動は素晴らしく、
大自然のパワーを全身で受け止められて良いのですが、
写真としてはパッとしないのも事実。
写真コンテストなどで朝焼けの写真がなかなか入賞しない理由がやっとわかってきました。
撮ってる本人は感動しますが、作品として見応えのあるものにするのはかなりレベルのが高い作業です。
ましてやこのように手前が山並みで黒つぶれしてしまう状況では、
どうしても物足りなく感じてしまいます。
風景写真というものは、知れば知るほど難しくなっていく気がします。
アップロード日: 2015年5月19日