ようやく本格的な寒さが訪れた日本列島。
ここ精進湖でも澄んだ空気の下、富士山が凛と佇んでいました。
ピタリと止まった逆さ富士も良いですが、この朝は微風あり。
またカモたちが賑やかに手前をうろうろと。
ただ富士山と逆さ富士を撮ってもありふれているので、
カモたちが通りすぎた波の軌跡や波紋も作品に取り入れてみました。
日中に比べるとやや光量が少ないこの時間帯、
シャッタースピードを短くすることで湖面の表情を止めることができます。
以前はISO100,F8などの設定を好んでいましたが、
中途半端に揺れると気持ちが悪いので最近は撮り方を変えています。
ISO400,F4.5とは自分としても結構攻めた設定ですね。
また、空の色はナチュラルパープル。
紫色の空は一般的に「綺麗」という印象を与えるため、
実際にその色でなくても、仕上げの色調整で紫に寄せてしまうことがあります。
しかしナチュラルな設定で撮ったまま、紫色が出ていると嬉しいもの。
見ている人に違いはわからないでしょうが、撮り手は感じています。
経験上の考察では、空があまりにも乾燥していると割りと緑色っぽくなります。
湿度があると赤系の波長を反射するためか、
夜明けの青+赤で紫系に見えるようです。
カラカラに乾燥した真冬より、少し湿度の残る12月は、
まだまだ感動的なシーンに出会える確率が高いです。
アップロード日: 2015年12月1日