精進湖が燃えた!!
あまり見たこともないシーンでした。
今年もついに冬がやってきた。
富士山の雪もなかなか積もらず、完全な暖冬傾向。
11月に入っても汗ばむような暑い日があったりして、
冬の気配が全くしないまま年末に向かっていました。
ところが一気に天気図が冬型に変わって、
今年一番の冷え込みが突然訪れました。
空気もとても澄んでいる。
この日は伊豆で撮影しようとしていたのですが、
フィルムカメラのフィルムを切らしてしまったことに気付き、
急遽富士五湖方面に移動してきました。
冬型が収まらず風が強いと読んでいたのですが、
ライブカメラなどを見ると比較的風も収まっている様子で、
富士五湖で逆さ富士を狙うのも良いなと判断できました。
また、精進湖で”気嵐”を撮ることは以前からの目標でした。
「水温と気温の差があれば良い」と一言で言いますが、
比較的撮影に来ているにも関わらず、まともな気嵐に出会ったこともなく。
今回は、これまでの暖かさで確実に水温は高めだし、
冬型となり空気が冷え込んでいるので条件が揃うと見ました。
不安だった逆さ富士も、ある程度は期待できそうです。
そして迎えた朝に、このシーンが訪れました。
モクモクと湧き上がる気嵐は、高く盛り上がることもあれば
小さく地味なこともあります。
また、風の影響を受けており、湖面が波立って水がかき混ぜられた時に
内側にあった温かい水が水面まで上がってきて湯気になると思われます。
したがっていつどこに気嵐が発生してくるかは読めない状況。
ちょうど、少しアングルを下げて撮影していたタイミングで、
突然目の前にフワーッと気嵐が湧き出しました。
「これはシャッターチャンス!!」と慌ててシャッターを切るも、
撮れたのは2カットのみ。
構図を動かす暇さえない、5秒か10秒もなかった一瞬の出来事。
それでもなんとか撮れました。
朝日で黄金に輝く気嵐。
カメラのすぐ目の前で、水面が燃えています。
なんとも印象的で、美しいシーンですね。
ちなみに「気嵐」という言葉は、湖ではなく海で発生する現象を基本的に言います。
しかし富士山撮影界隈では、湖で発生する靄に対してもよく使われるようです。
アップロード日: 2015年12月1日
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