カメラマンにとっては期待の台風。台風の光と影。
私が富士山の撮影を始めてからは、初めての台風直撃となりました。
雨が上がり、日中、徐々に富士山にかかる雲が取れていきました。
そして上空の雲はしっかり残っています。
この貴重なチャンスをどこで迎えようか?と悩みました。
山中湖か?いや、風が強いから逆さ富士が出ない…
シルエットよりも光を浴びる赤富士+夕焼けがいいだろうか?
この雲の出方なら順光でも焼けそうだ…
逆さの出る確率も高い田貫湖で狙ってはどうか!?
うん、そうしよう。田貫湖で強烈な赤富士と順光の夕焼けを狙うんだ!
そう思って家を出る…
しかし、車の運転中に気が変わる。
ふわりと模様を描いて舞う雲、これは逆光で輝かせたほうが見応えがあるのではないか?
そして浮かんだのがこの箱根。
逆光側でも標高があり、広く空を取り入れられるため、盛大に焼けても広角でいける。
遠くまで見渡せるので、空がよく見えるはず。
日没がやや左寄り気味になるが、西空が十分に晴れているため焼け方に偏りが出にくいはず。
強烈な西日が空全体に渡るだろう…
とここまで計算してやってきましたが少々後悔^^;
シルエットになってしまった山々が勿体無い。
せっかくの夕焼けなのだから、湖面や海面に写すが正解。
また、空が広く見えすぎたために、取れきれなかった残りの雲が少々。
”完璧”を望むならここではなかった…
もちろん、素晴らしい夕焼けではあったのですが…
今はちょっと後悔にさいなまれています。
海で撮ればよかったと。
やはりカメラマンの皆さんには「台風センサー」があるのか、
この夕焼けを捉えた写真は数多いですね。
皆さんの写真もたくさん見て勉強させていただきました。
田貫湖からの赤富士も、海からの素晴らしい夕景も見ました。
この後もさらに色濃くはなったのですが、
雲の表情と、黄金に染まった空がとても印象的で、
これが今回の夕焼けのベストショットです。
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上記キャプションは撮影当初2013.9.19に別サイトにて書いたものを転用しました。
アップロード日: 2015年9月10日