北岳登山道の岩稜から望む夜明けです。
北岳2日目ということもあり、
天気的にも変化のない朝だったので、前景を取り入れてみました。
それにしても私の頭は、憧れの写真家「大山行男」氏に毒されています。
写真というのは前景を取り入れて魅せるのも重要ですが、
彼の写真は「富士山だけ」にフォーカスしていて、
高山に登ったからと言っても、こういった写真は全く見られません。
それが大山氏のスタイルであり、個性であり、一途な富士山への気持ちなのです。
私も同じように「富士山だけ撮ればいい」と思っていたのですが、
いろいろな写真を見ていると、そうではないものが当然のようにあります。
ない頭を一生懸命にひねって、前景を取り入れた構図に挑戦。
しかし前景を選び、上手く構図に配するのはとても難しいです。
これを計算し尽くして作品を完成させるのは、やはり相当な技術が要りますね。
同じ富士山を撮るにしても、
天気の移り変わりをひたすら待ってその光景を撮るのと、
自分の足で動きまわって巧みに前景を配する撮影とでは、
まったく別の技術や苦労があります。
アップロード日: 2015年8月19日
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